県立南部医療センター・こども医療センター（大久保和明院長）は成人病棟１病棟（４５床）を看護師不足のため、５月１日から休止する。病院側は「再開のめどは立っていない」としている。同病棟を担当する看護師２２人は集中治療室（ＩＣＵ）や欠員のあるほかの病床に配置、ＩＣＵを８床から１４床に増やし、高度医療などに対応するという。

　同センターによると、今月１日現在で正職員の必要数は配置したが、育休者が約４０人いるほか、臨時、嘱託職員が不足している。一方、ＩＣＵは患者２人に看護師１人を配置するが、病院側は「人手不足で、本来ＩＣＵで診療しなければならない患者を一般病棟に押し出している現状があった」と説明。「看護師の労働条件の緩和と、救急、高度医療を担う病院の使命を考え、ＩＣＵを強化した」としている。

　看護師確保については「職員は確保しているので、離職防止に取り組む。育休明けの職員については、本人の希望に沿うように配置したい」とした。