首都圏の知事、政令市長らが広域的な課題を話し合う「8都県市首脳会議」が23日、東京都内であり、上田清司知事は1都3県で医療・福祉体制を整備するための「医療コンソーシアム(連合)を目指した地域医療の連携」を提言した。既に1月から8都県市の担当者による検討会が開かれており、今後も医師会などの協力を仰ぎながら議論を深めることで合意した。
上田知事は、一般病床では埼玉から都内に入院する人が多い一方、療養病床では都内から埼玉に流出する割合が高い現状を説明。「1都3県では人の出入りが煩雑で、医療と福祉の協力を検討すべきだ」と指摘した。さらに、「救急搬送は県ごとにシステムが若干違う。同じであればより連絡しやすくなるので、研究の余地がある」と述べた。
また、地方分権の推進を巡り、1都3県をまたぐ国直轄の国道16号について、国に地方自治体への権限移譲を要望することを決めた。【山崎征克】
毎日新聞 2009年4月24日 地方版