ここから本文エリア 首長ら、医師確保を知事に要望2009年04月24日 東国原英夫知事と28市町村長が意見を交わす懇話会が23日、宮崎市内で開かれた。今回が3回目で、テーマは各地で深刻化する「医師不足」問題。首長側からは地域医療の危機を訴える声が相次いだが、知事は「皆さんの提言がきちんと政策に生かせるよう、宿題として持ち帰りたい」と話すにとどまった。 県内の全市町村長らが出席。県側がまず「医師の養成・確保」「地域医療提供体制の充実強化」を重点施策に挙げ、「市町村や医師会と連携して取り組みたい」と説明した。 今月4日に心肺停止状態の男性が7病院から受け入れを断られる事態が起きた日向市。黒木健二市長は、輪番制で2次救急医療を担う市内など3病院のうち、2病院が医師不足から離脱した現状に触れ、「これ以上、市町村単独での対応には限界がある」と語った。 また、延岡市の首藤正治市長は「医師の総数と偏在の解消を強く要望する」と主張。同市にある県立延岡病院は一部の診療科が休診に追い込まれており、首藤市長は「根本は国の医師政策の失敗だと思う」としたうえで、「地域医療は崩壊の危機。必要な場所に必要な数の医師を確保する仕組みをきちんとするよう、国に強く伝えて欲しい」と求めた。
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