どうしんウェブ 北海道新聞

  • PR

  • PR

政治

広域連合へ移管 道立紋別病院 知事と5首長が一致 (04/24 07:46)

 高橋はるみ知事と紋別市など網走管内の五市町村長は二十三日、道庁内で会談し、経営が悪化している道立紋別病院を、五市町村でつくる広域連合へ移管して再建を図ることで一致した。五市町村は道による赤字補てんなど九項目の要望も提示。今後、両者で協議し、来年四月、道内初となる広域連合による病院運営開始を目指す。

 紋別市、滝上、雄武、興部各町、西興部村の首長が出席。宮川良一・紋別市長が「地域の医療を地域で守りたい」と広域連合への移管を正式提案したのに対し、高橋はるみ知事は「移管に向け協議を早急に進めたい」と同意した。

 五市町村側が示した要望は《1》移管後から、二〇一二年度をめどに予定する病院の移転・新築工事完了後十年間までの赤字補てん《2》同工事費の全額補助《3》医師や看護師確保への支援−など。

 道と五市町村は、この要望を元に協議を進める方針。

 五市町村は、他の市町村立病院などと比べ給与が低い道立では医師確保が難しいことや、道が導入しようとした「公設民営方式」では不採算部門が切り捨てられ、診療機能が縮小されることを懸念。昨年二月、運営見直しの協議会を設けて、広域連合による「公設公営方式」で病院を運営する方針を決めた。

 道立紋別病院の赤字は〇七年度だけで一億七千万円に上り、〇四年に二十三人いた常勤医も十人(四月現在)にまで減少。

 道が地域センター病院に指定する二十五病院のうち唯一、高度な治療が必要な二次救急患者の夜間・休日の受け入れを原則中止している。

【関連記事】

政治記事一覧

24日

23日

新生活のおともに、北海道新聞 北海道新聞・道新スポーツ購読のお申し込み
特選!北海道ネット通販

カマンベールの老舗「クレイル」 故・開高健さんも舌鼓を打った、カマンベールの老舗・クレイル。お勧めの3点「カレ」「ロワレ」「おい古味(こみ)ブルー」のセットです。3,465円

このページの先頭へ