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白猿を発見した

夢中でシャッターを押した

湯田 祐一
(2006-11-08 12:23)
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 やや古くて恐縮だが、今年4月。いつものように、野生動物を観察しようと山奥に入った時の事である。

 この日は、カモシカ、ヤマドリ、カケスぐらいで、大して収穫がないと思っていた。

 もう少し、林道を登ってみようと前進し、カーブを曲がって、ニホンザルの群れに遭遇した。サルには良く出会うため、大して驚く事はなかった。今日は、たいしたことがないと諦め、サルを観察する事にした。

 サルは、林道の傾斜したところに生えている、カタクリを美味しそうに食べていた。

新潟県の山中で遭遇した白猿です (撮影者:湯田祐一 )
 突然、声を出してしまった。

 今まで、雪と思っていたものが、動き出したのである。白いサルである。

 私は、長年、自然観察が好きで、いろいろなものを見てきたが、人生初めての事である。夢中でシャッターを押したのは言うまでもない。白いサルは、カタクリの葉、花を、他のサルの影に隠れながら、実に美味しそうに食べるのである。

 山形県吾妻山系には白猿がいるといわれ、天然記念物になっている。新潟でも天然記念物発見か!と思った。ニホンザルの研究者で有名な、京都大学霊長類研究所渡邊邦夫先生に、お話を聞くことが出来た。

 先生のお話では、「大変珍しい。日本では、ずいぶんニホンザルの調査はされているが、そうそういるものではない。大きさから見て、2~3歳、しかし、写真では、確認できないが、アルビノ(先天的に皮膚や髪のメラニン色素が著しく少ない症状)ではないか」とのこと。

 その事がきっかけで、私は、サルのとりことなってしまった。以来、暇さえあると、山にサルを見に出かけるようになっている。

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