中道機械の役員、社員だった28人が、建設・産業機械の販売、メンテナンスを主力とする「東日本テクノ株式会社」を設立し、21日から本格的に業務を始めた。社長には中道機械で取締役営業本部長を務めていた吉田智氏が就任。本道と東北に8つの支店、営業所を持ち、初年度の売上高20億円を見込んでいる。
新会社は3月26日付で法人登記。資本金は800万円、5人の役員が全額出資した。社員は28人で、役職員全員が2月に経営破たんした中道機械の出身者。本社は札幌市中央区大通西9の3。営業拠点は、札幌と旭川、釧路の3支店のほか、東北の八戸、盛岡、仙台、郡山、会津若松に支店と営業所を設けた。
業務は建設機械の販売や設計・修理のほか、各種プラントのメンテナンスなどを行うほか、廃水処理設備に代表される環境設備にも力を注ぐという。
営業拠点、業務とも実質的に中道機械の基盤を継承する形となるが、吉田社長は「会社が一丸となる気運を盛り上げ、収益性の高い経営体質をつくっていきたい」と話している。