大阪で小学４年生の女の子が行方不明になっていた事件で、警察は２３日夜、母親と同居の男ら３人を死体遺棄の疑いで逮捕しました。

　大阪市西淀川区の小学４年生・松本聖香さん（９）は、奈良市内の山中にある墓地で深さ７０センチの場所から遺体で発見されました。

　大阪府警は２３日夜、聖香さんの母親・松本美奈容疑者（３４）と同居している無職の小林康治容疑者（３８）ら３人を、死体遺棄の疑いで逮捕しました。

　今月７日、松本容疑者は自ら聖香さんの捜索願いを出していましたが、この２週間、積極的に聖香さんを探す姿は見られませんでした。

　「聖香が出て来てくれるのであれば何でも話しますが、こんなことをされるとここにも住めなくなるんです。分かりませんか。そうなると聖香が帰って来る場所がなくなるんです」（松本美奈容疑者）

　取り調べに対し小林容疑者は、「ベランダに放り出していた聖香の様子を朝見たら、動かなくなっていた。私の知っている墓地に埋めました」と供述し、３人とも容疑を認めているということです。

　捜査関係者によりますと、松本容疑者らはしつけと称して聖香さんが漢字ドリルを間違えるたびに殴るなど日常的に虐待を行い、聖香さんの体には複数のアザがあったということです。

　警察は聖香さんが死亡した経緯などについて、今後３人を追及する方針です。（24日06:10）