いよいよ大詰めである。
まず、本日の早朝の記事から。
「小沢氏は解散直後に代表辞任」小泉元首相、自民の会合で観測
自民党は22日、歴代衆院大蔵委員長・財務金融委員長による会合を都内の日本料理屋で開いた。出席した小泉純一郎元首相は民主党の小沢一郎代表について「衆院解散直後に代表を辞任する。代表選をやらずに後継指名するだろう」との見通しを示した。
小沢氏は公設秘書が逮捕された西松建設巨額献金事件を受けた自身の進退に関して次期衆院選への影響を判断基準とする考えを表明している。小泉氏は「彼の性格からして代表辞任後も影響力を残そうとするのではないか」とも語ったという。【日経ネット08:49】
この発言は、もはや、ほぼ「確定」の言葉である。
それを裏付けるかのように、鳩山由起夫民主党幹事長は、小沢代表が「政権交代を確実にするために、最高の手は彼自身が用意して打っていく」(18日)と伝え、次期党首候補と目される同党・岡田克也副代表は「国民の6、7割が説明がよく分からないと思っている中で、政権交代などあり得ない。大きな危機感を持って、小沢代表自身が説明することを強く期待したい」(22日)と述べている。
これにより、民主党の求心力は失われつつあり、国会でのなし崩し的な法案可決へ雪崩れ込んでいる。
おそらく、小泉一派の目論見は民主党においては、一段落ついたところでの終息宣言が上記記事であり、もう一つの自民党内の反抗勢力が鳩山一派であり、もう一仕掛けしたというのが、「草なぎ事件」だったということである。
小泉は、小沢に対し、政権与党となれる現実的な連立を確約したものと思われる。そのために身を引くべきだと進言したのだろう。
無論、小沢もただで引き下げるようなタマではない。
上記記事の最後のあるように<代表辞任後も影響力を残そうとする>のであって、すでに準備は進められている。
つまり、小沢は陰から院政を敷く考えである。
それを裏付ける報道が、先ほど速報で流れた。
小沢・プーチン会談へ調整
民主党の小沢一郎代表が、5月11日に来日する予定のロシアのプーチン首相と12日に会談する方向で調整していることが分かった。民主党幹部が23日明らかにした。北方領土問題や北朝鮮の核・ミサイル問題などについて意見交換するとみられる。【時事通21:04】
院政の大御所プーチンと小沢が手を結ぶことになれば、
政局に新たな第3極が生まれる可能性があるのだ。
タダでは起きない小沢のしたたかな戦略が、
今後、政界地図を塗り替えていくだろう...。