2009年4月16日23時26分
電車内で痴漢をしたとして強制わいせつ罪に問われた男性に最高裁が無罪を言い渡したことについて、警察庁の吉村博人長官は16日の定例会見で、「一般的に痴漢事件の捜査は難しい。無罪判決が出たこともあり、今後の捜査について、多角的に検討する必要がある」と述べた。
吉村長官は、目撃者の確保が難しいことや被害を仮装する女性が極めて少数だが存在することなど捜査の難しさを指摘。今後は、警察庁としても実際の捜査現場について詳細に把握するため、混雑した電車を抱える警視庁や首都圏、近畿圏の警察本部の幹部らを呼び検討会を開く。