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麻生首相:バー通い再び 支持率上向き、やる気も上向く?

麻生太郎首相
麻生太郎首相

 麻生太郎首相が夜のバー通いを4月以降、増やすなど、気力を取り戻したかのような行動が目立つ。報道各社の世論調査で内閣支持率が軒並み20%台に戻るなど回復基調にあることに加え、09年度補正予算案の審議入りにめどがつくなど、衆院解散・総選挙に向け攻勢に出られる環境が整ったと判断しているためとみられる。ただ、与党や首相周辺からは、気が緩み「舌禍」を起こさないか気をもむ声も上がっている。

 「非常に元気そうだった。今まで以上にやる気に満ちている感じだった」。22日に首相に会った自民党幹部は首相の高揚ぶりを強調した。首相は公務にも熱が入っているようで、消費者庁設置関連法案の衆院審議では、「『官房長官はお疲れなので、首相を出させてくれ』と官邸から売り込みがあった」(自民党幹部)ほどだという。

 毎日新聞の世論調査では、内閣支持率は24%(3月は16%)にまで回復し、NHK調査では30%にまで戻った。国会審議では消費者庁設置関連法案や海賊対処法案などの今国会成立が確実な上、補正予算案の審議もスムーズに進むと見られている。

 こうした上り調子を背景に、4月に入ってからの首相のバー通いもペースが上がっている。22日までで4回と、1~3月の平均回数とほぼ並んだ。先週は平日の5日間をすべて飲食店とバー通いで過ごした。

 1月に首相公邸に引っ越したことや、周囲から「自制した方がいい」などとアドバイスされバー通いは激減していたが、今月はそれ以前に戻りそうな勢いだ。

 ただ、こうした首相の行動に周囲からは懸念も高まっている。自民党の伊吹文明元幹事長は15日夜、東京都内のバーで首相と会食した際、「オウンゴールしたらだめですよ」とサッカーに例えてくぎを刺した。首相周辺も「首相の話しぶりが昔と同じように戻ってきつつあるので、引き締めてもらわないと」と「舌禍」を警戒している。【影山哲也、横田愛】

毎日新聞 2009年4月23日 19時14分(最終更新 4月23日 20時00分)

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