初夏の城下町を彩る「姫路ゆかたまつり」の関係団体は22日、同市総社本町の市民会館で会議を開き、今年の開催日を過去3年間と同様に2日間(6月22、23日)とすることを確認した。また、歩き回って騒ぎを起こす少年の集団「徒歩暴走族」や周囲で騒ぎをあおる「期待族」の根絶を目指して徒歩暴走族OBに協力を求め、後輩たちに騒ぎを起こさないよう指導してもらう方針も決めた。【山川淳平】
会議には、まつり振興協議会の米田徳夫会長や、PTA、警察、行政関係者ら約30人が出席。徒歩暴走族OBへの協力案は、市少年補導委員会の白石武夫会長が提案して了承された。
提案によると、成人OBが(1)騒ぎに参加しないよう後輩に事前に呼び掛ける(2)まつり当日は「Welcomesみんなの力になり隊」と書かれたベストを着て警察官と一緒に巡回する--などの協力を行う。白石会長は既に20人を目標に人数集めを開始しているという。
ゆかたまつりは05年まで3日間開催されていたが、毎年のように徒歩暴走族が騒ぎを起こしていたため、06年から2日間に短縮された。姫路署によると、まつり期間中に確認された徒歩暴走族は、06年が27グループ170人▽07年が29グループ110人▽08年が7グループ15人。近年は市民ぐるみの徒歩暴走族対策が実り、減少傾向にあるという。米田会長は「3日間開催は地域の願い。一刻も早く安心して楽しめるまつりにし、3日開催に戻したい」と話している。
〔播磨・姫路版〕
毎日新聞 2009年4月23日 地方版