これはまだ、オレがSMSへ入隊して、間もない頃の話であるーーー・・・。
ピピピ・・・
ピピピ・・・
無造作に鳴り始めた機械音。
聞き慣れた、携帯のアラームの音だ。
場所は、SMSの宿舎。今まで和室に住んでいた生活とは一転して、機械仕掛けの狭苦しい部屋に今は住んでいる。
鳴り響く携帯は、昨日セットしておいた、2段ベッドの下段にあるオレのベッドにある。
いつもの朝。
起きなくては・・・。
じわり・・・
「?」
いつもの朝だが、どこか下腹部に違和感を感じた朝。
「ま、まさか・・・っ」
嫌な予感がして、シーツを剥ぐって、その湿った感じのする箇所におそるおそる目をやれば・・・。
「アルト!そろそろ起きないと遅刻するぞ」
「!!」
薄いカーテン越しのこの声は、上のベッドの住人、ミシェルの声だ。どうやらミシェルはすでに学校へと向かう準備を整えているようだった。
「あ、ああ分かってる」
オレは動揺のあまり、少し声が上擦っていた。
「どうした?」
「うわあぁああ」
カーテンの隙間から覗きこんでくるミシェルの顔に向かって、オレは思いっきり叫んでしまっていた。
「?お前、どうした。顔が赤いぞ」
思いっきり不審がった表情。
こいつは察しがいいから、もしかして気づかれてしまっているかもしれない。いや、そんなことは決してプライドが赦さない。
「さ、先に行っててくれ!!」
「そうか?」
「ちょ、ちょっと体調が悪いのかもしれないっ医務室寄って行くから」
「まぁ、お大事にーーー」
下手ないいわけをしつつ、それらしいことを言いながら、なんとかミシェルを部屋から追い出すことが出来た。
「・・・はぁ」
一人残ったオレは盛大なため息を吐いたのだった。
**************
午前の授業も終わり、すでに昼食の時間だ。
別に誰が決めたわけではないが、昼食のメンバーは自然に決まってしまっている。ミシェルにルカに、ナナセだ。
今日は天気がいいから、場所は外の階段になった。
「はぁ・・・」
オレはさっきから、今朝の出来事ばかり考えている。
本当に最悪だ。
最近ではSMSの訓練で疲れてすぐ眠ってしまうことが多く、一人で処理する時間も、意欲もなかった。
それが、今朝のような結果に・・・。
それに、・・・・。
ミシェルと同部屋なのに、そんなこと、出来ないし・・・っ
「アルト先輩?」
「うわっ な、なんだ、ルカ」
「大丈夫ですか?体調悪いって聞いたんですけど・・・」
「あ、ああ、大丈夫だ」
本気で心配そうにのぞき込んでくる、幼さの残る表情に、少しだけ心を締め付けられた。
「早乙女君、本当に大丈夫ですか?」
「ナナセ・・・、ぁ・・・」
ナナセの顔を見ようと振り返ると、顔でなくて、二段ほど高い場所に座るナナセの胸が視界を覆い、思わず顔をそらした。
いかんいかん・・・こんなんじゃ・・・
自己嫌悪に陥っていると、横から声をかけられた。
「そうだアルト。これ飲むか?精力つくぞ?」
「はっ?!」
横を振り向けば、ミシェルが精力剤と供したもの、「栄養ドリンク」が目の前に突きつけられていた。
「い、いらん!お前じゃあるまいし・・・っ」
オレはこのままその場にとどまっておくことにイライラを感じ、逃げるようにその場を去ってしまった。
**************
ジャーーーッ
SMSのシャワールーム。
今日も・・・疲れた・・・
学校から帰ったら、速攻でSMSで訓練だ。
まだ見習いみたいな存在だから、人より2倍くらい疲れているように感じる。
これでも体力に自信はある方なのに・・・。
もう、何もしたくないってくらい、訓練の後は眠気が増す。
あぁ、こんなんだから、今朝みたいなことになっちまうんだ・・・!
それにしても、イラつくのはミシェルのヤローだ。
同じ環境にいても、オレとアイツとでは全然その辺が違うのだ。
どんなに訓練でヘトヘトになろうとも、アイツは精力だけは尽きないのか、夜な夜な女達のところへ通っている・・・。
しかも、アイツ、精力剤なんか飲んでたなんて・・・!
どんだけ女とやりまくってんだよっ
本当にムカつく!
でも、少し、羨ましい・・・ーーーー
はっ
なんて、全く思ってないぞ!オレは!!
「はぁ・・・」
本日何回目になるか分からない盛大なため息。
オレは、そのため息と共に、ベッドへと身体を投げ入れた。
「ひーめ、今日の姫は本当にどうかしてるなぁ?」
また、ミシェルが声をかけてきた。
もう、放っておいて欲しいのに。
こいつと話をしても、イライラするだけなのは目に見えて分かる。
オレはミシェルの方へ振り向くことも、返答することもなく、ひたすらベッドに身を任せていた。
そんなオレに、さらにかけられた言葉は・・・。
「今日のオネショは、ちゃーんと処理できたかなぁ?」
「!!!!! み、ミシェル・・・ッ!!」
その言葉に、疲れなど無視して、上体を起こしてしまっていた。
「男はちゃーんと適度にぬいておかないと駄目だぜ?」
「~~~~ッ!!!お前がっ・・・お前がいるからしたくても出来ねぇんじゃねえかっっ!!」
このイライラを全てこいつのせいにしてしまいたかった。
「オレのせい?だったら責任取ってやろうか?」
「はぁ?」
もう、これ以上オレに構うな。
一人にしてくれ。
コイツと構っていると、本当にろくなことがない。
それは今までの経験上、分かり切っていること。
「オレが、お前の、ぬいてやるよ」
「・・・・・・は?」
予想外の言葉に、オレは、まさに目が点になってしまった。
コイツは一体なにを言っているんだ?
オレには到底理解できない領域に頭がいってしまってるんじゃないだろうか?
まさか、いつもの、冗談?
そう思って、反撃しようと瞬間ーー・・・。
「うわっ」
「姫は横になっているだけでいいからさ」
「な、ななな・・・なにして・・・」
ミシェルがオレの上に乗っかってきた。
オレより少しばかり体格のいいミシェルの身体は、オレが力を入れても簡単にどうこうできるものではない。
「ど、どけっ」
「上手いぜ、オレ」
体重をかけて腕を拘束されてしまえば、逃げることは容易ではなくなる。
「くっ・・・!」
そんなことをしているうちに、早くもミシェルの舌が胸元を這っていた。
その、初めての感触に、思わず背中がぞくりとした。
生暖かい、ヌルリとしたもの。
それが、序所に下へ移動して、遊びながら胸の飾りに辿り着いたとき、不覚にも、声が漏れた。
「・・・ぁっ・・・!」
その声が、自分で発したとは信じられないくらい、女の喘ぎ声のようで、思わず赤面してしまう。
恥ずかしくて、押さえつけられる抵抗にさらに力を加えるが、一向に微動だにしない。
そのまま、大した抵抗も出来ず、その生暖かいヌルヌルしたものは、胸の突起を好きなように貪り始めた。
「やっ・・・うっ・・・ん、・・・ンン・・・」
もはや、抵抗とかいうレベルではない。
声をいかに抑えるか、オレは唇を紡ぎ、声が漏れないように必死になっていた。
「気持ちいいだろ?」
「ぅぁ・・・っ」
そう低い声で囁かれて、その声に身体が反響したかのように小刻みに震えた。
「うっ・・・くっ・・・!」
こんなことが、気持ちいい、なんて・・・
認めたくないが、身体がさらなる欲を求めて、興奮しているのが分かる。
もっとして欲しい、と身体が訴えているような気がして、自分自身に嫌悪した。
心では、こんなやつに触られて気持ち悪いって思っているのに・・・
「はぁ・・・はぁ・・・っ」
「こりゃ、相当飢えてたな、こっち、凄いことになってるぞ」
「っ・・・?」
ふいに、ミシェルの手が身体の中心に触れ、オレの身体はビクリと全身が動いた。
もう、マトモに考える力も残っているかあやしくなってきた。
ただ、自分自身が、これから何をされるのか、不安と期待を持って疼いていることは分かった。
気づいたときには下半身には何も身につけていない状態になっていた。
「凄い、ココ。ガマンし過ぎて、光ってるな」
「や・・・やだ・・・っ」
「そんなこと言って反抗したって、ホラ、また滲み出てきた、姫の先っぽから」
「クッ・・・うっ・・・」
恥ずかしいのに、
やめて欲しいのに、
「いい表情。本当に男なのがもったいない」
「ぅ・・・っ・・・!クソッ・・・!」
ああ、やっぱり、コイツはオレで遊んでやがるんだ。
女みたいな顔して、とか、身体は本当に男なのか?とか、
コイツも、オレのことを、そう言う目で見ているんだッ・・・!
「やめろっ・・・!うぁ・・・!?」
「コラコラ、脚癖の悪い御姫様だなぁ」
反抗しようと思いっきりミシェルめがけて蹴りを食らわせてやろうと思った矢先、簡単にミシェルに捕まってしまう。
「大人しくしとけって。上官命令」
「なにが上官命令だっ!」
「知らないだろうけどさ」
「あぁ?」
「適度に抜かないと、・・・死ぬぜ?」
「!?」
そんな話、ありえるわけがない。
そんなことは分かっている、
だけど、それを翻すように、ミシェルの表情は信憑性があって。
「だから、お前は何もしなくていいから、オレの言うこと聞いておけよ」
「な・・・っ!ミ、ミシェル・・・ッ」
敏感な箇所に舌を這わせられて、思わず声のトーンが上がる。
「い、いやだ・・・っ あ、あっ・・・」
ミシェルの舌が丁寧に大きく膨張したソレを丁寧に愛撫をしていると、今度はゆっくりとソレを口に含んだ。
「あぁ・・っあっ・・・いやだ、そんなとこ・・・っ」
「気持ちいいだろ?」
「はっ・・・ぁ・・・ンっ」
「口淫(コレ)はどうやら初めてらしいな」
次第に世界が、ミシェルのすることが全てになっていく。
あつくて、きもちがよくて、なにも、考えられない。
部屋には、卑猥な水音だけが鳴り響いていた。
「んんっ・・・ミ、あっ・・・も、ぅ・・・あ、あ、・・・っ」
ドクン・・・ッ
頭が真っ白になって、全身から一気に欲をはき出した。
「はぁっ・・・はぁ・・・っ」
「・・・たくさん、出たなぁ・・・それに、濃厚」
「・・・え?」
気づいたときには、本来あるはずと白濁色の液体は消えていた。
「ミ、ミシェル、まさか・・・」
「ごちそうさま、」
「うわっ・・・わぁああっ、早く、吐け!吐け!!」
「これからオレが抜いてやるからな」
口元に含みきれなかったらしい、出した欲を舐めながら、ミシェルはイタズラに笑って見せたのだった。
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ということで、突然の小説。
もちろん続きあるよ。気が向いたら書くよ。
これからはちょこっとずつ、ネタをはき出していこうかと思って、ます。
ネタが増えてきて、漫画にして消化しきれないのは、もうなんらかのカタチではき出していかないと、埋もれていく、から・・・
まぁ、気が向いたら読んでみてください^^