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CIA「水責め」文書公開 オバマ大統領に批判の嵐 (1/2ページ)
このニュースのトピックス:米国
【ワシントン=山本秀也】米中央情報局(CIA)がテロ容疑者に「水責め」など過酷な尋問をブッシュ政権時代に行った問題で、証拠の機密文書を公開したオバマ大統領が難局に直面している。機密の開示をめぐりチェイニー前副大統領ら前政権や共和党側が反発しているのに加え、与党の民主党内でも、尋問を容認した当時の政府高官の刑事責任を追及しないという大統領の判断を問う声が出始めたためだ。
オバマ大統領は21日、元高官の訴追は「関係法規にもとづく司法長官の判断による」と述べ、訴追を避けると断言してきた当初からの説明を“白紙”に戻す可能性に言及。この問題を議会の超党派で作る独立委員会に委ねる意向も示すなど、局面打開に向けた軌道修正を模索し始めた。
司法省は16日、「水責め」などを裏付ける2002〜05年の文書4件を公開した。大統領は、就任直後の1月、「水責め」などを禁じる大統領令に署名しており、過酷な尋問が繰り返されるのを避けるため文書公開に踏み切ったと説明していた。
さらに、大統領は20日、ワシントン近郊のCIA本部を訪れ、文書を公開したが、「CIA職員を保護することは大切だ」として、尋問に関与した工作員の刑事責任は問わないことを確約した。エマニュエル大統領首席補佐官も、尋問の立案などにかかわった元高官らの訴追も避ける方針をABCテレビの番組で明らかにしていた。
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