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冤罪晴らすため努力していく〜林真須美被告
<4/21 17:04>

 98年に和歌山市で4人が死亡した毒物カレー事件で、殺人罪などに問われ、一審、二審で死刑判決を受けた林真須美被告(47)の上告審で、最高裁は21日、上告を退ける判決を言い渡した。林被告の死刑判決が確定する。判決後、林被告は以下のコメントを出した。

 「本日、最高裁判決がありましたが、私は殺人の犯人ではありません。真犯人は別にいます。すべての証拠がこんなにも薄弱であって、犯罪の証明がないにもかかわらず、どうして私が死刑にならなければならないのでしょうか。もうすぐ裁判員制度が始まりますが、同制度でも私は死刑になるのでしょうか。無実の私が、国家の誤った裁判によって命を奪われることが悔しくてなりません。1男3女の母親として、この冤罪(えんざい)を晴らすために、これからも渾身(こんしん)の努力をしていきたいと思います」

 また、鈴木和宏最高検察庁刑事部長は最高裁判決に対し、「適正、妥当な判決である」とコメントした。