2009年4月22日 19時27分更新
津山市にある製紙工場が、排水に含まれる汚染物質の濃度が基準を超えないよう不正な操作をしてデータを改ざんしていた問題で、県と津山市はデータ改ざんの詳しい実態を調べるため22日、工場に対して法律に基づく立ち入り検査を行いました。
立ち入り検査を受けたのは、津山市川崎でティッシュペーパーなどをつくっている大成製紙の工場です。
県などによりますと、大成製紙は、工場から川に流していた排水中のCOD=化学的酸素要求量などの数値が水質汚濁防止法などの基準を超えたため、少なくとも平成11年1月から先月にかけて検査する排水に水道水などを加えて薄め、基準内に収まるようデータを改ざんしていたということです。
22日の立ち入り検査では、岡山県と津山市の担当者12人が工場内の排水設備を見て回り、工場を建設する際に会社が県に提出した図面と構造が一致しているかなどを調べていました。
立ち入り検査は2日間行われ、23日は、工場から出る排水の採取などが行われることになっていて、県では今回の検査の結果を分析してデータ改ざんのくわしい実態を把握したうえで、大成製紙に対する行政処分も視野に入れて対応を考えたいとしています。