2009年4月22日 19時27分更新
倉敷市の市議会議員が市の職員に対して、市の土地を地元の開発業者に払い下げることなどを働きかけ、見返りに、業者から300万円を受け取ったとして、倉敷市の市民グループがこの議員をあっせん収賄の疑いで刑事告発する告発状を岡山地方検察庁倉敷支部に提出しました。
告発状を提出したのは倉敷市の市民グループ、「倉敷市民オンブズマン」です。
告発状によりますと、倉敷市の矢野秀典市議会議員は、市内で宅地の開発を計画していた2つの業者から依頼を受けて市の水道局の職員に対し、市が所有する土地を業者に払い下げたうえで、その土地に、市の基準を満たしていない給水タンクを設置することを認めるよう働きかけ、見返りに業者側から300万円を受け取ったとして、あっせん収賄の疑いがあるとしています。
この問題をめぐっては倉敷市議会の委員会で、市の職員が矢野議員からの圧力で市の水道局が基準を満たさないタンクの設置を認めたと指摘していて、市議会では地方自治法100条に基づく特別委員会を設置し、詳しく調査すべきだとする意見も出ています。
矢野議員は、「事実無根であり、一日も早く身の潔白を証明したい」とコメントしています。