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【格闘技】

コスプレ長島 壮絶KO乙

2009年4月22日 紙面から

1回、アルバート・クラウス(左)に、左フックを顔面に浴びる長島☆自演乙☆雄一郎

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 話題沸騰中のコスプレ戦士が壮絶に散った。世界の舞台に立ったコスプレーヤー長島☆自演乙☆雄一郎(24)が、初代王者アルバート・クラウス(28)=オランダ=をフルボッコにするどころか、逆にボコボコにされて屈辱の67秒殺KO負けした。長島は今年の日本代表トーナメントで派手なコスプレで入場し、一躍K−1リングで大ブレーク、世界に挑んだが完敗だった。クラウスは準々決勝(7月13日、日本武道館)進出を決めた。

 何もすることができなかった。あたれば相手が「プギャー」と倒れる自慢の“自演砲”も不発で逆にボコボコ。わずか67秒。「何をもらったか覚えていない」。長島は意識もうろうの中で10カウントを聞いた。

 出だしは好調だった。メード姿のバックダンサーを従えて歌って踊りながら入場した。得意げな表情で“本業”というコスプレパフォーマンスで会場をアキバ色に染めた。つかみはOK。そして決戦の時を迎えた。

 だが、世界のリングは甘くはない。開始ゴングと同時に先制攻撃。「カウンターを狙ったけど逆にもらってしまった」。あっさりとクラウスにかわされて左フックを食らってダウン。さらにパンチの連打でボコボコにされてなすすべなく、マットに崩れ落ちた。

 今年のMAX日本代表トーナメントに初登場。キックボクシングができるコスプレーヤーとして話題を集めた。優勝候補だったHAYATOをKOするなど実力も実証。世界大会の前日会見ではクラウスに対して堂々と「フルボッコ」宣言し、番狂わせの予感も漂わせたが「正直悔しい」。力の差は歴然だった。

 それでもMAX参戦はアニメ布教のため。この敗北を機にコスプレをやめるつもりはない。「ここからはい上がるんで見ててください」。アキバ系コスプレ戦士の戦いはまだまだ続く。 (石川晴信)

 

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