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世界が驚いた韓国の核融合技術(下)

30社以上の企業・研究所が共同で開発

◆競争分野で源泉技術を確保する初の事例となるか

 経済効果だけではない。核融合研究所の権勉(クォン・ミョン)博士は、「KSTARの成功により世界に新たなエネルギー大量生産方式が誕生した。科学大国としての韓国のイメージを世界に知らしめる莫大なイメージアップ効果が期待できる」と語る。実際に昨年行われたKSTARの1次プラズマ実験が成功した際、英国BBCの記者が韓国を訪問し、韓国の発展した姿を実感して帰ったという。

 何よりも重要な点は、世界各国が競争する分野で初めて、韓国の独自技術を確保するという点にある。ITER事業団韓国代表のチョン・ギジョン博士は、「韓国と日本は核融合分野において肩を並べる水準の投資を行っている。KSTARの成功は、韓国建国以来、巨大科学においては後発でなく、源泉技術を確保した初の事例になるだろう」と述べた。核融合事業を通じて得た特許による収益も確保できる。名実共にメード・イン・コリアの人口太陽が世界を照らすことになるだろう。

■ITER(国際熱核融合実験炉)

 International Thermonuclear Experimental Reactorの略でイーターと呼ばれる。韓国、米国、日本、ロシア、欧州連合(EU)、中国、インドが共同で出資し、2018年にフランスで建設予定の国際核融合実験炉のこと。韓国製KSTARでの超伝導体を活用した核融合技術がそのまま利用される予定だ。

■巨大科学

 宇宙を行き来するロケット開発のように、数多くの科学者やエンジニアが協力して数百億ウォン(100億ウォン=約6億4000万円)以上の予算を必要とする研究開発課題のこと。

大徳=チョ・ホジン記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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