放送予定
   
   
   
4月22日(水)放送予定
オバマの100日(1)
経済は立て直せるか

かつて大恐慌のさなかに就任したルーズベルト大統領が、景気回復に道筋をつける15の法案を成立させたのは就任から100日のことだった。それから80年、未曾有の金融危機の中、超大国アメリカの舵取りを担うこととなったオバマ大統領が「その時」を迎える。就任から一月を待たずして、7870億ドルの景気対策法を成立させたのをはじめ、住宅対策、金融安定化策などを次々と打ち出してきた。しかしその恩恵はまだ国民の実感に至らず、失望の声も上がり始めている。政府の支援金をなんとか呼び込もうとする自治体の動き、住宅支援策が届くのを期待しながら住宅ローンの重みに耐える市民、オバマの政策は財政赤字を拡大させるだけだとする批判の動き。オバマ大統領就任100日をめぐって米国社会に起き始めた変化、期待、失望を描き、アメリカ経済の行方を占う。
(NO.2728)

スタジオゲスト 藤井 英彦さん
    (日本総合研究所調査部長)
中継出演 大越 健介
    (NHKワシントン支局長)
 
   
   
4月23日(木)放送予定
オバマの100日(2)
医療保険制度改革のゆくえ

企業の医療保険と民間の保険会社で成り立つアメリカの医療保険制度。しかしブッシュ政権時代の経済格差拡大などで生まれた4600万人の"無保険者"に加え、金融危機以降、失業して無保険に転落する者は700万人以上にのぼると見られている。そんな中、オバマ政権は公約として掲げていた医療保険制度の改革に着手、政府による失業者の保険料肩代わりなどの緊急対策を次々に打ち出している。さらに、今後10年間で63兆円を投じ、政府による新たな「公的保険」の創設を目指す。背景にあるのは人道的配慮だけでなく、「企業が医療費を負担することが、企業の国際競争力を奪っている」という現実的な分析。公的な社会保障の充実が経済再生の大前提になるというのだ。しかし、財政赤字増大の懸念から反対する声も根強い。オバマ大統領が目指す医療保険制度改革のゆくえに迫る。
(NO.2729)

スタジオゲスト 内橋 克人さん
    (経済評論家)