2009年4月22日15時1分
着陸時に滑走路に接触したJALの機体の主翼。先端のライトが損傷した=22日午後0時25分、大阪空港、荒元忠彦撮影
着陸時に航空機のトラブルがまた起きた。伊丹空港で22日午前、新潟発JAL2242便が着陸時に主翼先端を滑走路に接触させ、翼先端のライトを破損させた。一歩間違えば大惨事になりかねなかった事故も、航空関係者が最も神経をとがらせる時間帯だった。
離陸時の3分と着陸時の8分を、航空関係者らは「魔の11分間」と呼ぶ。地面に近いうえ操縦士の作業量が多く、事故が多い傾向がある。
最近起きた着陸時の主翼トラブルとしては、今年2月20日、神戸空港に着陸した那覇発の日本トランスオーシャン航空320便(ボーイング767―300型、246人乗り)の左翼エンジンカバーの一部が外れて滑走路に散乱したほか、4月17日には羽田空港で、青森発の日本航空1204便(A300型、121人乗り)の右翼エンジンから炎が出て操縦士が消火装置を作動させている。
また、成田空港では3月23日、米航空会社の貨物機が着陸に失敗して炎上し、機長と副操縦士が死亡する事故が起きたばかりだ。この時、機体は前輪が着地した直後に浮き上がり、2度バウンドして炎上した。
2242便は着陸時に機体を左に傾かせ、主翼の先を滑走路に接触させた後に停止した。なぜ、そのような事故が起きたのか。着陸当時、伊丹空港は滑走路に弱い風が吹いていたが、着陸に影響するほどではなかったという。しかし、専門家らは局地的な横風の影響を受けた可能性を指摘する。
元機長で、航空評論家の前根明さん(69)によると、伊丹空港では、南西の風が吹いている時、機体が流されないよう左に傾けながら着陸するという。前根さんは「街中にある空港なので、まれに突風が起きる。急な強い風を受け、機体を左に傾け過ぎた可能性がある」と話す。