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【むかわ】穂別診療所の常勤医2人に 火曜の夜間診療復活

(2009年 4/22)

 むかわ町の穂別診療所は、5月1日から常勤医2人体制になる。平日外来診療を午前2人、午後1人とし、火曜日の夜間診療も復活させる。ただ、常勤医2人ではまだ医師は足りず、時間外診療再開の見通しはたっていない。

 同診療所は、一木崇宏前所長が昨年12月末で退職し、矢崎弘志現所長も3月末で退職する意向を示すなど、4月以降は常勤医ゼロになる危険性があった。しかし、両医師ともに退職の意向を撤回し、矢崎氏は4月も常勤医として勤務し、一木氏も5月1日付で復職する。これらの背景で、医師不足だった4月は、苫小牧市医師会などの協力で、出張医を延べ39人受け入れ、平日外来診療を行ってきた。5月は近隣の開業医などから、出張医延べ7人の協力を得てで乗り切るという。

 5月からは、短縮していた午後の受け付け時間を45分間延ばし、0時45分―3時半にする。午前は変わらず8時45分―11時。また、4月はできなかった毎週火曜の夜間診療を、5月12日に再開する。受け付け時間は30分間繰り上げ、午後5―6時半にする。福祉施設や学校、企業への往診もそれぞれ行う。

 一方で、かつては常勤医3人体制だったため、依然として医師不足のまま。時間外診療や入院患者の受け入れは、再開するめどはまだ立たない。町は引き続き各方面に働き掛け、常勤医の確保を目指していく。