妻に別れを思いとどまらせた10の愛情表現
ほめる、そして別れたくない決意表明
結婚歴15年、道昭さん(仮名41歳)
「家族のために毎日頑張ってくれているのは、本当に感謝してる。ただ、そこまで頑張らなくたって、キミは十分魅力がある女性なんだよ。これからはもっと感謝の気持ちを表していくから」
結婚歴2年、満さん(仮名31歳)
「キミの何気ない気配りと笑顔には、いつも癒されてた。それに、僕にはもったいないくらいキレイな嫁さんだと思ってるけど。欲張って一緒にいちゃいけないかな?」
3つ目のポイントは、今一度相手の魅力をほめること。
例えば、最もうれしかった妻からのホメ言葉は、ほとんどの人が覚えていると思います。ゆえに、ケンカした時は、逆に妻がそう感じる言葉を言ってあげられれば効果大。長年一緒にいるからこそ分かる長所であればベストでしょう。基本的に、ケンカ中はできるだけマイナス発言(非難やあきらめ)は避け、プラス発言(ほめる)を重ねていくべきです。
結婚歴18年、忠志さん(仮名45歳)
「僕の気持ちは、キミを好きになった20年前のままで、ちっとも変わらない。あのころと同じ気持ちで、毎朝毎晩話しかけることを約束するから……別れないで欲しい」
結婚歴5年、秀貴さん(仮名33歳)
「今まで任せっぱなしでごめん。さっそく今日から料理の勉強を始めてみるよ。これからは、一緒に作って一緒に食べようね」
4つ目のポイントは、決意表明。
問題があってケンカをしているのですから、何かしら自分を変えなければいけません。相手からのアクションを待つのではなく、関係を修復するために「自分にできることは何か?」を真剣に考えてみましょう。重要なのは、具体的な行動に移すことです。女性は目に見える形での行動を求めがちなので、「思い立ったが吉日」と、すぐ行動に移してください。逆に、最も避けたいのは口だけになってしまうことです。
険悪な空気を和わらげ、距離を置く
結婚歴4年、三紀雄さん(仮名36歳)
「久々にあの店へ行きたいんだけど、今夜は僕につき合ってよ。お酒でごまかすつもりはないし、あそこならじっくり話せそうな気がするから」
結婚歴3年、和正さん(仮名31歳)
「実は、僕も別れた方がいいかもしれないと思っていたんだ……。でも、やっぱり1週間距離を置いて、お互いを見つめ直してから、話し合わないか?」
最後のポイントは、目先を変えること。
三紀雄さんは、話し合いの場所をかつてふたりでよく行っていた店に設定することで、重い空気を和らげようとしました。一方の和正さんは、「実は僕も別れを考えていた」と伝えることで、「私にも原因があったの?!」と相手を驚かせ、対等な立場に持ち込みました。その上で少し距離を置き、自分の非をしっかりと謝れば、妻の胸中に「別れたくない」という心理状態が生まれるかもしれません。
仲直りのポイントをおさらいしてみると、「平謝り、熱い気持ち、魅力をほめる、決意表明、目先を変える」の5つ。共通しているのは、小さなメンツやプライドにこだわらず、気持ちを伝えることの重要性です。また、たとえ妻の顔が鬼に見えるほど怖かったとしても、逃げずにしっかりと向き合い、話を聞くことも忘れずに。
もし妻が話すらしてくれないほど怒っている時は、夫がインタビュアーとなって、辛抱強く会話を引き出してください。さながら、お悩み相談カウンセラーのように優しく接して、妻の体内にたまった怒りのパワーを放出させましょう。
もともと愛し合って結婚したふたり。あきらめなければ、「雨降って地固まる」の可能性は十分あるのですから。
恋愛・結婚・男女関係コンサルタント/ジャーナリスト。名古屋の巨大式場でウエディングプランナーのキャリアを積んだのち独立。ティーンから更年期世代まで、幅広い年齢層の相談を受け続け、コンサル数は通算1300組を突破。著書は『告白女(コクジョ)〜運命を変える告白術51〜』(タイトル刊)。