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【コラム】韓国も6カ国協議を拒否しよう(上)

 北朝鮮は最近、ますます過激さを増している。「6カ国協議には二度と参加しない…(6カ国協議の)いかなる合意にも拘束されない…寧辺の核施設を原状回復し、自衛的核抑制力を強化していく」。北朝鮮外務省は14日午前、声明でこのように宣言した。そして、ついには「南朝鮮(韓国)が大量破壊兵器拡散防止構想(PSI)に参加するなら宣戦布告と見なす」「ソウルは休戦ラインから50キロしか離れていないということを忘れるな」などと言い放った。

 北朝鮮が「言葉の十字砲火」を浴びせるのを横目に、中国の方に目をやると、こちらは息が詰まるほどイライラすることばかり口にしている。「関連当事国は大局を念頭に、冷静さと克己、自制を保つのが国際社会の共同利益にかなうことだと念頭に置いていてほしい」。北朝鮮外務省が6カ国協議に二度と参加しないという声明を出した日の午後、中国外務省の姜瑜副報道局長が発した言葉だ。あちこちに当たり散らす北朝鮮に向けた言葉と言うよりも、むしろ北朝鮮を後ろにかくまい、「万一でも国際社会が制裁を行うことがあってはならない」と両腕を広げ、防御しようという姿勢だ。

 ここでわたしたちは、もしかしたら北朝鮮が飛び出してしまうかもしれない6カ国協議について考え直してみたい。北朝鮮は1993年に続き、2003年にも核拡散防止条約(NPT)から脱退した後、核兵器保有宣言をして国際社会を驚かせた。そして、これが契機となり、同年8月に北京で最初の6カ国協議が開かれた。当時、北朝鮮は米国との2国間交渉を主張したが、中国外務省の戴秉国副長官が間に入り、ワシントンと平壌を往復しながら米朝中に韓日露を加えた多国間会談へと発展させた。

朴勝俊(パク・スンジュン)中国専門記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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