2009年 4月 21日 |
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世界初・マウスの細胞から肝細胞
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マウスの皮膚などから作った万能細胞から肝臓の細胞を作りだすことに岡山大学のグループが世界で始めて成功し、21日、岡山市で開かれている国際会議で報告しました。成功したのは岡山大学病院消化管外科の小林直哉講師のグループです。小林講師らはマウスの万能細胞を培養したあと、肝臓の細胞の増殖を促すたんぱく質を加えてさらに12日間培養しました。その結果、肝臓にしか見られないたんぱく質が時間とともに増え、肝臓の細胞ができたことを示す、アンモニアの分解と代謝が進んだということです。小林講師によりますとマウスの細胞から肝臓の細胞が作られたという報告は世界でも例がなく、研究が進めばC型肝炎や肝硬変など重い肝臓病の治療に役立つということです。
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大成製紙が工場排水の水質データー改ざん
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津山市にある製紙会社、大成製紙が工場排水の水質データを10年間に渡って改ざんしていたとして21日、岡山県と津山市に報告書を提出しました。21日、大成製紙の伊籐弘之社長が美作県民局を訪れ、報告書を手渡しました。報告書によりますと大成製紙は毎月、県に提出する工場排水の水質の数値を1999年1月から基準内に収まるよう改ざんしていました。また3年前からは県が立ち入り調査で、排水を採取する際に不正な配管を設置して排水に水道水を混ぜて基準違反を免れていました。県と津山市では22日、改ざんの実態を詳しく調査するため工場へ立ち入り調査を行うということです。
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全国一斉学力テスト
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小学6年生と中学3年生を対象にした全国学力テストが21日、全国一斉に行われ、岡山、香川でもあわせて840校が参加しました。これは児童、生徒の学力や学習状況を把握しようと文部科学省が全国の小学6年生と中学3年生を対象におととしから毎年、行なっているものです。修学旅行などで後日、テストを行う学校を除き、21日は岡山県では583校、香川県では257校で行われました。テストは算数・数学と国語の2教科のほか、睡眠や運動の時間など生活習慣について調査するアンケートも行われました。去年のテスト結果では岡山県が、全国平均を下回り、香川県は全国平均を上回りました。テスト結果は9月ごろに公表される予定です。
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吉井川に赤潮発生 地元漁業者に不安
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岡山市の吉井川の河口で赤潮が発生しています。漁業被害は今のところ確認されていませんが、地元の漁業者に不安が広がっています。地元の人によりますと、先月末ごろから岡山市内の吉井川の河口で、赤潮が確認されました。赤潮は、20年ほど前から確認され始めましたが、ここ数年、慢性的に発生していて地元の漁業者には不安が広がっています。県の水産試験場の調査では赤潮の原因は植物プランクトンの一種、「クリプトモナス」の異常発生と分かっていますが、なぜ異常発生するかははっきりしません。気象条件のほか、護岸工事で水をろ過する貝類が住む干潟が無くなるなど様々な要因が重なっていると考えられています。漁業被害は今のところ確認されていませんが、地元の漁協では、河口を元の環境に戻そうと干潟を建設するよう国や県に求めていくということです。
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岡山県の12町村が交流協定締結
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岡山県内の12の町村が互いの連携を強化して共通の課題に取り組もうと21日、岡山市内で協定を結びました。調印式では美咲町や西粟倉村など県内12の町村から町長と村長が出席し、石井知事の立会いのもと協定書に署名しました。協定では、緊急時にインターネットを活用してテレビ会議を開いたり、職員研修を行うなどして過疎高齢化や地域の活性化など共通の課題に取り組むとしています。県町村会によりますと県内すべての町村が協定を結ぶのは全国でも珍しいということです。
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香川県漁業士に認定証交付
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優れた知識や技術を持つ漁業者を認定する香川県漁業士の認定証の交付が21日、香川県庁で行われました。香川県漁業士は後継者を育成して漁業の活性化を図ろうと1986年から、香川県が、県内の漁業者を対象に認定しているものです。今年は、高松市の庵治漁協の濱俊二さんなど6人の指導漁業士と、3人の青年漁業士が認定され、一人一人に、認定証が手渡されました。そして漁業士を代表して濱さんが、「香川の漁業の発展に努力します」と誓いの言葉を述べました。香川県漁業士は、漁業に携わる若者を対象にした研修会の講師を務めるほか地域のリーダーとして活動することになっています。今回の認定で、香川県漁業士は、123人となりました。
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