チームメートを引っ張るように、鋭い動きを見せたMF羽生=東京・小平グラウンドで
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FC東京のMF羽生直剛(29)が21日、15位に低迷するチーム状況に「早く監督を喜ばせてあげたい」と率直な心境を語った。千葉戦(国立)の衝撃的な敗戦から3日。練習前のミーティングで、城福監督がすべての結果に対する責任を負うという発言を受け、羽生は「監督のために−」と呼応した。
「結果が出ていないのは自分の責任」。指揮官のその言葉に心が震えた。「監督がそうやって思っていることが、すごい響いてきた」。勝てないつらさが痛いほどにじんだ。誰もが誰かのために戦っている。ならば、ピッチ上での使命を果たすのみ。「いくら監督が『自分の責任』と言っても、監督が試合でプレーできるわけじゃない。やっているのは選手。だからこそ僕ら選手がやるしかない」
すべては試合運びの未熟さに起因する。そのほころびを未然に埋め、修正できるのは羽生しかいないだろう。アウェー・大分戦(25日・九石ド)に向け、羽生は「厳しい戦いになると思うが、それに集中するだけ」と力を込めた。 (松岡祐司)
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