岡山放送局

2009年4月21日 19時28分更新

銀行と警察が暴力団排除で連携


暴力団と銀行との一切の取引を排除しようと、銀行と警察が連携して対策をとっていく協議会が21日、岡山市で設立されました。

この協議会は、暴力団などが犯罪によって得た不法な金を銀行口座に預金することで、合法的なものに見せかけるマネーロンダリング=資金浄化などを防ごうと全国銀行協会や警察庁などが各都道府県に設置を呼びかけているものです。

岡山県の協議会の設立総会が21日岡山市北区で開かれ、県内に本店や支店を置く21の銀行の担当者や岡山県警の刑事部長などあわせて20人余りが出席しました。

はじめに財務省岡山財務事務所の安井正人所長が挨拶し、「近年、暴力団などの資金を集める手口は巧妙化しています。協議会を通して暴力団などとの関係を遮断し、より健全な企業活動を推進していただきたい」と述べました。

このあと協議会の事業について決議が行われ、暴力団などの犯罪事例や対策についての情報を共有していくこと、預金や融資などすべての銀行取引から暴力団を排除することを全会一致で可決しました。

協議会では今後、研修を重ねるなどして暴力団などからの不当な行為があった場合の対応や警察との連携のあり方について検討していくことにしています。