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【産科医解体新書】(34)電子カルテで廃業増える? (1/2ページ)
平成23年までに予定されているレセプト(診療報酬明細書)請求の完全オンライン化に向けて、各病医院では電子カルテの導入が盛んです。新しい病院へ行くと、たいてい最新式の電子カルテが導入されています。電子カルテのソフトはさまざまなメーカーによって作られているのですが、メーカーごとに仕様が異なり、僕のように複数の病院を掛け持ちしている医師にとっては、それぞれの使い方を覚えなければならず大変です。
まず、患者さんの過去のカルテを見たり、検査結果を見たりするためのアイコンの位置がバラバラです。1つの病院で長い期間働く医師には問題ないのでしょうが、大学の医局にいるような若い医師は、いきなり別の病院にアルバイトに出されるなどはしょっちゅうです。40代、50代の医師に比べればパソコンの扱いに慣れている30代の僕でも、行く病院ごとに使い方を覚えなければいけないのは、ものすごいストレスです。
しかも、病院ごとに電子カルテを使うためのパスワードは異なって設定されており、3回くらい間違えるとカルテにアクセスできなくなるものもあります。緊急事態で一刻を争うとき、画面に「あなたは不正なアクセスです」なんて表示されたら、パソコンをたたき壊してしまいたい衝動に駆られてしまいます。
常勤の医師なら使い方を知っているかと、隣のパソコンの前にさっきから座っているベテラン医師に、「先生、申し訳ないですけれど…」と声をかけてみると、この先生もパソコン画面を見たままフリーズしていたりします。
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