2007-09-18
■[編集]マンガ編集者はいい作家をオリジナルに使いたい
今日は編集部で徹夜をして早朝に入稿、それから午前中は原稿の受け取りや会議などで編集部と家を何度も行き来し、疲れ果てて家に帰ってからは終日寝ておりました。
さて。昨日は「原作物は編集者の都合に流されやすい」という話をしました。流されてしまう理由は大きく分けて二つ。そのうちの一つは「マンガ編集者が原作物を軽んじている」からです。
マンガ業界はオリジナル作品が主流にして花形です。人気と実力を兼ね備えた作家は当然オリジナル作品を書くし、オリジナルで行くことを読者からも編集者からも求められます。
これはつまり、言いかたを変えると、マンガ業界において原作物はオリジナルより一等落ちるものである。原作物をふられるということは、その作家には人気(知名度や実績)が足りないか、実力(物語を作る力)がない、ということになります。
マンガ編集者が、子飼いの中でも本命の子を原作物にあてがう。ないとは言いませんが、それは編集者にとって望ましいことではないはずです。
本命にはやはりオリジナルを描かせたい。原作物は他の作家で…というのが大方のマンガ編集者の本音です。これを軽んじていると言わずして、なんと言いましょうか。
他のジャンルから大切な作品を預かっておきながら、このような扱いをする不誠実が私は大嫌いですが、話はこれだけでは終わりません。
次回は原作物が都合に流されるもう一つの原因。原作物の便利使いのしやすさについて話をしたいと思います。
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