2007-10-01
■[その他]ブロガーの先達の皆様からいただいた御下問に答えを返してみるテスト
ここ数年毎日のように見に行っていたサイトの管理人様がたから、おそれおおくもご意見など賜りましたので、折角なのでお返事など書いてみたく思います。
三等兵様の「ラノ漫が囁く「また同人作家さ」問題」について
失礼ながら、メディアワークスの編集が持ち込みを要望することには、パンを咥えた少女が全力奪取でぶつかってくる種類の妄想作品を脳内に描く才能のある人間に向かって、「街に出て積極的に毎日女の子に声かけろ!」という体育会系のナンパ術の説教をするような矛盾を感じるのであります、隊長。
Sir!! 自分のリビドーを紙に叩きつけて印刷所に持っていって本にして、それを同好の士に対面で売りさばくバイタリティがあるなら、持ち込みまではあと一歩だと思います。それと、大手にばっかり持ち込みする人たちに対して、たまには俺たちにもメジャーっぽい原稿を読ませてくれよコノヤロウと思って書きました Sir!!
ハナっから、メディアミックスの原作つきマンガを描きたいと思う種類の人間は、当然のことながら同人活動をしているがゆえに、リビドーが満足してしまっていて、持ち込みまでの距離を埋める精神エネルギーが残っていないと思うのであります、推忍。
Sir!! たかだか年に数冊、100ページにも満たない量の同人原稿で枯渇してしまうリビドーでは、その4・5倍もの生産量を求められるプロには到底なれないと思うのであります。 Sir!!
さらにいうと、既に「アシスタント」と「同人作家」のグループは、かなりの比率で被っていると思われるので、がんばってアシスタントをプロに転向させても同人作家にしか見えず、どうにもならんと思うのであります、サー。
Sir!! これについてはまったくその通りであります。 Sir!!
(略)「非同人のマンガ家デビュー」というのが、 「8頭身モデル並みにスマートで巨乳の、性格の良いツンデレ美人(彼氏なし)」 くらいに存在確率の低い生き物だと思えてきます。そういうのは私の知る限り、テレビ局近辺にしか存在しません。
Sir!! テレビ局近辺の女人が過酷な競争を勝ち抜いてきた猛者であるように、それくらい希少な才能でなければ原作なしのオリジナルマンガをヒットさせることなどできないのであります。ほどほどでいいなら同人作家だけでいいわけで、それではだめだと思っているから希少種を求めて門を開いているのであります。 Sir!!
Sir!! コミホリでの御武運をお祈りいたしております。 Sir!!
続きまして、bullet様の「からんでるわけじゃないの。」
「○作家を探す・作家を選ぶ」なんだけど、この項目が何で最初なんだろう、と。この項目の前に、「○作品(原作)を探す・作品(原作)を選ぶ」って項目がない?
あの記事はマンガ編集者一般について書いておりますので、私がやっているような特殊な仕事については言及しておりません。後日別エントリを立てて書くつもりでおります。
本日の1本目のエントリで書いた理由が1つ、後日書くつもりでおります「性格という名の才能」の問題が1つ、不特定多数の人間が見る場では書けない問題が1つの、3つの理由があると考えております。
この雑記は、社員だと書けないけれども、フリーならかろうじて書けるという範囲を測ってやっております。たとえフリーでも書いたら干されるといったレベルの話題には言及できませんので、その辺はご理解いただきますようお願いします。