2008-04-23
■[書評]ドキッ! いいんちょだらけのスクールライフ:秋風白雲「いいんちょ。」
今日の一枚
ネコパンチ迎撃準備中。
ツンデレという概念がまだ影も形もなかった時代。まあたかだか10年くらい前にすぎないのですが、そのころは委員長キャラは人気がありませんでした。委員長キャラの先駆である保科智子嬢(To Heart)も、当時のビジュアルファンブックでは
と生みの親からすらマニアックな子扱いされるくらいでして、委員長属性の人には厳しい時代が長く続きました。
あれから月日が流れ、新しいタイプの委員長である小牧愛佳委員ちょが彗星のごとく現れたり、ツンデレのブームが間接的に委員長属性を支援したりと、ここ数年いい風が吹いています。その恩恵を受けたのかどうかわかりませんが、このたびひとつの委員長マンガが単行本にまとまって世に出ました。秋風白雲さんの初単行本「いいんちょ。」です。
「いいんちょ。」は学区内のマンション建設ラッシュで生徒が激増し、治安が悪化した中学校をなんとかするため、6人の委員長さんたちががんばったりいがみあったりする作品です。
メインキャラが全員委員長。加えて全員が眼鏡とツリ目と貧乳を標準装備した、中学一年生のおで娘という、好きな人にはたまらない仕様となっております。
委員長の割にみんなえらく暴力的だったり、エキセントリックで客を選ぶボケが頻出したりする作品なのですが、時折不意打ちのように破壊力のある絵が飛んでくるので油断できません。というか私は上の表情だけでご飯3杯はいけます。
そうそう、それとこの作品は巻末のゲストイラストが大変豪勢です。9人のマンガ家さんやイラストレーターさんが寄稿しているのですが、その顔触れはというと
・笛さん
というすばらしさ。この面子で9枚連続でいいんちょイラストが並ぶさまは壮観です。
いいんちょ好きにはたまらない本作。ぜひ一度ご覧ください。
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