2009-03-11
■[編集]マンガ家になりたかった人に
はてな匿名ダイアリー:漫画家になりたかった
小さな頃から漫画が好きだった。だから漫画家になりたかった。漫画の絵をいっぱい模写した。お話もたくさん考えた。でも25になった今も、漫画作品を書き上げたことはない。
そして、漫画を題材にした漫画を読んでは泣きたい気分になる。コミックマスターJも読んだ。編集王も読んだ。G戦場ヘヴンズドアも読んだ。サル漫も読んだ。バクマンも読んでいる。
そうした作品を読むたびに、作品一つ書き上げることすらできない、根性なしで愛のない、夢から逃げてばかりいる自分がいやになる。
マンガを本腰入れて描き始める年齢には男女差が相当にあって、男は総じて描き出しがかなり遅いよ。小中学生くらいからやっている子はその分アドバンテージがあるけど、大学生や社会人になってから描き始めた人もたくさんいるんだ。
私が担当して連載を持たせる子は、最近は27〜8歳くらいが多いよ。今度立ち上げる新連載の子は3○歳。私より年上だ。年季の入った子もいるけど、一念発起して数年で連載を勝ち取った子も何人もいる。25は全然遅くないよ。想いを熟成させるのに必要な期間だったんだよ。
難しいことをやらなくていいんだよ。ネタをひとつにしぼって、そのネタで読者を喜ばせることだけを考えて、なにか一本描いてみよう。泣きたくなるような、カッコワルイネームしか切れないと思う。でもガマンして、歯をくいしばって最後まで完成させなきゃだめだ。描いて後悔する人間がマンガ家なんだ。作品の数だけ後悔があって、だけど後悔の数だけ成長するのがマンガ家なんだ。
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