2008-10-30
■[料理]妹尾河童のピェンロー(中国の白菜鍋)
まず五人前の材料。
白菜1株。(5センチにザク切りし、根っこに近い白い部分とグリーンの部分を分けておく)
干し椎茸50グラム。(水に浸してもどしておく。もどした水はダシが出ているから捨てるのはモッタイナイ。当然これは使う)
豚肉500グラム。(バラ肉の薄切りを食べやすい大きさに切る。ロース肉でないほうがいい。一人分100グラム見当)
鶏肉500グラム。(モモ肉を一口大に切る。、一人分100グラム見当。脂肪分を気にしない若い人には手羽先でも結構。ササミは味が出ないからダメ)
春雨1袋。(水にもどし、鋏で適当な長さにカット。中国産の山東省龍口の「緑豆春雨」がいい。溶けてドロドロにならない上等品。手にはいらなければ、ビーフンで我慢してもいい)
胡麻油(精製した極上品より、普通の胡麻油。色がついていて香りの強いもののほうが適当である)
調味用の粗塩。(精製した卓上塩でないほうがいい)
一味唐辛子粉、少々。
さて作り方だが、大きい鍋に白菜の白い部分を放り込み、タップリ水を注ぐ。そのとき椎茸をもどした水も忘れずに使う。
沸騰してきたら、豚肉、鶏肉、椎茸を全部ぶち込み、胡麻油を大匙4杯ほどタラタラ。
材料を鍋に入れる順序や火加減などに気をつかう必要はまったくない。しばらく煮て、途中で取り分けて残しておいた白菜の青い葉っぱの部分を追加する。時差をつけて入れると、先に放り込んだ白い部分と同じ柔らかさになる。
この鍋は、日本料理の白菜鍋と違って、白菜がクタクタになるほど煮たほうが美味しい。煮る目安は四十分。ただ煮るだけ。最後に春雨を入れる。春雨は煮すぎないこと。
食べる直前に、もう一度胡麻油をタラタラと"の"の字を書くようにタップリと垂らす。これでピェンローは出来上がり。
という具合に作り方は簡単だが、作り方よりも食べ方が大事。鍋の中は味つけをしていないから、食べる本人が各自で味をつける。自分の椀に塩と唐辛子粉を入れ、鍋の汁を掬って溶かす。それをつけ汁にして食べるわけだが、この鍋に限っていえることは、少し塩加減が濃いほうが美味しい。
食べ方でもう一つ注意することは、お客に「汁は飲まないでください」ということ。後でこのスープに御飯をいれて、"ピェンロー粥"を作るために必要だからだ(といいながら、ぽくは客の目を盗んで、こっそりと飲んでいる。熟練した客も盗み飲みがうまい。それほどスープの味がケッコーなのだ)。
とにかく、残りスープで作った粥は、満腹の人もパスできないほどの味で絶品である。熱い粥を食べるとき、冷たいベッタラ漬けで舌を冷ましながら食べると、さらにウマイ。
蛇足的にいえば、間違ってもネギや人参、春菊などを加えないこと。これはみんな何度かの経験で失敗ずみ。野菜は白菜だけにしてほしい。とにかくこの鍋は、白菜と塩と胡麻油の美味しさを再確認することに尽きる料理だと思う。
2008-10-29
■[お仕事]前回の追記
今日の一枚
@JOJOの「ファミレス「ジョナサン」で、「ジョセフ」のカッティングボードが貰えるキャンペーン」を見て上のひとコマを思い出した多摩坂です。
さて。前回のエントリでは書きませんでしたが、電撃大王の12月号から「とある科学の超電磁砲」の常設のモノクロ情報ページができました。「電撃CrossLine」といいます。この手のページに恒例のおハガキ紹介コーナーなどがあったりしまして、ネタハガキやイラストなどを絶賛募集中です。皆様のパトスにまみれたおハガキをお待ちしております。
また情報ページでは「チキチキじゃっじめんと」という4コママンガをはじめました。こちらの担当は犬江しんすけさん。某同人誌の作者さんと同姓同名で遺伝子的にも同一ですが、ゴーグルをつけていたり一万人いたりはしません。こちらもご愛顧のほどよろしくお願いいたします。
2008-10-26
■[お仕事]冬川さん超外道:10月下旬の雑誌のお仕事
今日の一枚
ふとんから離れなくなってきました。
電撃大王と電撃萌王と電撃マ王の12月号がぼちぼち発売になります。
詳しいことは萌王ブログさんや電撃オンラインさんにお任せするとして、それぞれの担当作品をご紹介。
「とある科学の超電磁砲」は冬川さんの要望により、番外編の過去話をお届けします。黒子と初春の小学生時代のお話です。美琴のフィギュアが付く号で美琴を出さないとは、冬川さん超外道。
「灼眼のシャナ」はマージョリー戦が大詰めです。添付画像はアレですが、ちゃんと戦ってます。
「森口織人の帝王学」もドッジボール編が大詰めです。真面目に試合してる都合上、肌色分が少々薄目。
TVアニメの2期が決まった「狼と香辛料」は、前回ホロが出なかったのを取り戻すような勢いでホロ尽くしです。ホロのコロコロ変わる表情をお楽しみください。
TVアニメも無事終了した「乃木坂春香の秘密」はコミケから帰った後のお話。春香さんお泊りイベント発生です。
電撃萌王の連続イラスト企画「Ten Colors」第3回目のテーマは「リボンの女の子」。松竜さんの裸リボン少女をご堪能ください。
今月下旬の私の担当分は以上になります。そうそう、かーずさんとこの夏の本で対談した藤真拓哉さんのイラストが、今号のマ王と萌王にそれぞれ一枚ずつ掲載されます。萌王の方は名物「おとなの萌王」の表紙です。こちらもよろしければぜひご覧ください。
ふぅ、やっと書き終わった。これからシルク・ドゥ・ソレイユ「ZED」の本公演を観に行ってきます!
2008-10-24
■[その他]いっせんおくまんえん
今日の一枚
神速のねこパンチ。
サブプライム問題に端を発する金融危機……とはまったく関係なく自前で経済を破綻させ、大本営発表で2億3100万%、民間の推定では279京%(※2008年10月31日時点)という超弩級のインフレにみまわれている、ジンバブエという国があります。
氷点下の思潮:「ジンバブエの悪夢」
Timesteps:ジンバブエはあれからどうなったのか
ハイパーインフレと聞いて思い浮かぶのは、まずはなんといっても上の写真のような札束の山。そして忘れてはならないのは、名脇役の超高額紙幣です。今日はジンバブエの高額紙幣を手に入れたので、それをご紹介。
1000億ジンバブエ・ドル。
2008年7月19日に登場。12日間だけ刷られてデノミで姿を消した、21世紀最高額の紙幣です。
裏はこんな感じ。
「SPECIAL AGRO-CHEQUE(特別アグロ小切手)」とあるように、厳密には特殊な小切手であって紙幣ではありません。
8月1日に数字の10桁切り捨て(100億分の1デノミ)を行ったにもかかわらず、もうすでにデノミ前と同レベルの桁が飛び交っているジンバブエ経済。近いうちに1000億ジンバブエ・ドル札を超えるお札が登場するかもしれません。