2009-03-13
■[お仕事]コミック版「狼と香辛料」のアシスタントを募集します
小梅けいとさんのアシスタントさんがこのたび商業仕事が決まったらしく、人手が足りなくなるので新たにアシスタントさんを募集いたします。
○作業所
○作業期間
毎月上旬(4〜12日)の間の4〜8日程度
○アシスタント料
・日給13,000円(応相談)
・交通費食事代を別途支給いたします
・遠方で往復が大変な場合など、泊まり込みも可能です
○仕事内容
・背景の下描き、資料をもとにトレス台を使って鉛筆線画による背景作画をしていただきます(線画のみ)
背景作画参考(1)
背景作画参考(2)
○その他
・年齢、性別不問です
・チャレンジ精神のある方、真面目な方歓迎します
ご応募いただく際は簡単なプロフィールに「実力のわかるサンプル」を添えて、m.tamasaka@gmail.comまでご連絡ください。
ご応募お待ちしております。
- 作者: 小梅けいと, 支倉凍砂
- 出版社/メーカー: アスキー・メディアワークス
- 発売日: 2009/01/27
- メディア: コミック
2009-03-12
■[お仕事]マンガの編集をやってみたい人、求ム
前の職場の後輩と久しぶりに飲みました。マンガの編集に興味がある子なので、気仙沼名物のサメの心臓などつつきながら編集話を色々と。その際「興味があるならやってみたら? 結構募集あるよ」と振ってみたのですが、どうにも踏ん切りがつかないらしくその場は違う話題に流れていきました。
出版業は将来性があやしいわりには妙に人気がありますので、マンガ編集は狭き門という印象があります。実際は色々なところが編集スタッフの募集をしているのですが、あまり知られていません。私の主戦場である電撃大王も募集を出しているのですが、どのくらい応募が来ているのか疑問です。
最近見た例だとスクウェア・エニックスが募集を出していたりします。正社員はさすがに経験者が対象ですが、編集アシスタントは経験不問のようです。募集広告が抜群に面白いのがコミックLO。なんかもう色々とぶっちゃけすぎです。たしかヤングキングアワーズも似たようなノリだったと思うのですが、手元にないので確認できません。
この他にも雑誌やサイトで結構募集は出ていますし、大手どころでないかぎりは経験不問のところが多いです。マンガが好きで好きでたまらないみなさん、いっそのことマンガで食べてみませんか?
2009-03-11
■[編集]マンガ家になりたかった人に
はてな匿名ダイアリー:漫画家になりたかった
小さな頃から漫画が好きだった。だから漫画家になりたかった。漫画の絵をいっぱい模写した。お話もたくさん考えた。でも25になった今も、漫画作品を書き上げたことはない。
そして、漫画を題材にした漫画を読んでは泣きたい気分になる。コミックマスターJも読んだ。編集王も読んだ。G戦場ヘヴンズドアも読んだ。サル漫も読んだ。バクマンも読んでいる。
そうした作品を読むたびに、作品一つ書き上げることすらできない、根性なしで愛のない、夢から逃げてばかりいる自分がいやになる。
マンガを本腰入れて描き始める年齢には男女差が相当にあって、男は総じて描き出しがかなり遅いよ。小中学生くらいからやっている子はその分アドバンテージがあるけど、大学生や社会人になってから描き始めた人もたくさんいるんだ。
私が担当して連載を持たせる子は、最近は27〜8歳くらいが多いよ。今度立ち上げる新連載の子は3○歳。私より年上だ。年季の入った子もいるけど、一念発起して数年で連載を勝ち取った子も何人もいる。25は全然遅くないよ。想いを熟成させるのに必要な期間だったんだよ。
難しいことをやらなくていいんだよ。ネタをひとつにしぼって、そのネタで読者を喜ばせることだけを考えて、なにか一本描いてみよう。泣きたくなるような、カッコワルイネームしか切れないと思う。でもガマンして、歯をくいしばって最後まで完成させなきゃだめだ。描いて後悔する人間がマンガ家なんだ。作品の数だけ後悔があって、だけど後悔の数だけ成長するのがマンガ家なんだ。
2009-03-09
■[書評]マンガ好き必見の編集者対談有ります:フリーペーパー「dictionary」126号
入手方法はこちらをごらんください。
沢考史週刊少年チャンピオン編集長と岩井好典コミックビーム副編集長の対談が載ってるフリーペーパーがあると聞いて、配布場所を何店か見て回ったもののどこも配布終了。仕方がないので皿を買って通販特典で手に入れました。A5判平綴じ140ページ、タダであることが信じがたいフリーペーパーです。
さて本題の編集者対談「神なき時代の漫画の作り方」ですが、これが期待にたがわない、いいものでした。マンガが好きでマンガ編集が大好きな愛すべきマンガバカ2人が、すっごくいい表情でマンガに対する思いを語っている姿が脳裏に浮かんできます。
岩井 沢くんってヒラの編集だった頃、編集長に新しいネーム持ち込む時はいつも、ネームを出す手と反対の手は、握り拳を作って、「このネーム通さなかったら、ぶん殴るッ」ってしてたんでしょ?
沢 気持ちだけです、気持ちだけ(笑)。
こことかもう最高ですね。自分の担当作品のことをこれだけ愛せる編集者は、そうはいないです。
また当然ながら編集者としてためになることも多く、
岩井 最近の漫画ってさ、「物語」があるとして、その物語の「凪」の部分っていうか、「休み」の部分をずーと引っ張ってるような作品が多い気がするんだよなあ。そういう「ヌキ」のパートって、大きな物語の中でスパイスとしては大事なんだけど、そのスパイスしか描いてないような感じで。
という発言にはガツンと頭を殴られるような衝撃をうけました。自分も含めて最近はみんなスパイスのことばっかり考えてるけど、スパイスだけでは料理にならない。意識して気をつけていかないといけないことだと思います。
最後に。お2人の共通の先輩であったという「Hさん」の言葉が非常に面白かったので紹介します。
打ち合わせで「さすが先生、そう来るとは!」って言ってるだけで、ヒット漫画が出来ているのが、編集として最高の状態なんだ。新人とかだとそういうワケにいかないから、いろいろ打ち合わせしなきゃいけないんだけど、基本的に最高の状態は、そういうものなんだ
漫画はキャラだキャラだ言うけど、キャラが立ってるのが読みたいならゴラクを読め! 主人公が、強くて、格好良くて、ケンカ強くて、女が出てきたらみんな抱かれる、あれが「キャラが立ってる」ってことだ
面白くて勉強になるいい対談ですので、機会がありましたらぜひ一度ごらんください。