同時に一人で二つのことは出来ない
おはようございます。
人権のとらえ方が日本と欧米ではかなり異なっております。
多人種国家のアメリカやヨーロッパでは、移民の受け容れには抵抗感が少なく、人種差別には極めて敏感です。
EUでは、特にフランスが人権問題について戦闘的で、フランス、イギリス、アメリカが世界の世論をリードしているように見えます。
国連の舞台に行くと多勢に無勢で、日本固有の伝統的価値観や文化を主張することがはばかれるような雰囲気に呑み込まれてしまうのかも知れませんが、国連の多数国家が定めた価値観をそのまま日本に持ち込まない方がいい、日本固有の伝統や文化を破壊する結果となるかも知れない。
私は、基本的にそう考えております。
その最大のポイントは、死刑廃止問題です。
死刑制度を持っている国は野蛮な国家だということで、EUの会議への参加はもとより傍聴すら認められない、ということを聞くと、これは何だ、と思います。
さて、国連女性差別撤廃条約選択議定書の批准問題が登場してきました。
条約や法律の文言をどこまで拡げて解釈するか、具体的な事象にどのように当てはめられるのか、ということが問題になります。
条約の案文の起草に当たるのは、大体が欧米の法律家です。
世界の様々な人権侵害の実情を知っている法律家が、これを変えていくためにどうすべきか、という観点から知恵を絞った文章が並びます。
その時には、日本の状況は殆ど念頭にないと思います。
アフリカやアジアの国々における人権侵害の状況を改善しよう。
そういう善意に基づいた条約です。
真正面から反対することは難しい条約です。
まだ議論は始まっておりませんが、私は、解釈上の幾つかの留保が必要な条約だろうと思います。
さて、この条約の選択議定書の批准問題の審議と臓器移植の党内勉強会が同時刻に開催される、ということですが、私は当面、臓器移植問題の方に専念するつもりです。
悪しからず。
同時に一人で二つのことは出来ません。
何かを捨てざるを得ませんね。
1 ■おはようございます。
いつもありがとうございます。
責任のある立場は 損な役回りに当たってしまう事もあるかと思いますがよろしくお願いします。