カンボジアの農村は深刻な貧困状況にある。
人口のわりに田んぼがとても少なく、稲作だけでは十分な収入を得ることができない。
日銭を稼ぐのがやっとであり、家族の誰かが病気になれば、子どもを出稼ぎに出さざるを得ないという状況がある。
その出稼ぎ先で詐欺業者により売春宿に売られるなど、危険な目に遭う子が年々増加しているのだ。
さらに調査をすすめていくと、内戦の被害により村にはリーダーとなる人材がおらず コミュニティとして機能していないということが判明する。
これらの深刻な貧困状況を食い止めるため、かものはしはコミュニティファクトリー事業(農村支援事業)チームを結成する。
駐在員大窪、バンダ、サムナンの3人が選出された。
「村に仕事を創ろう!」これが彼らのミッションである。使命感に満ちたそれぞれの表情が頼もしい。
村人に職業訓練と雇用を提供し、子どもが学校に通うことで、
出稼ぎ先で起こる児童買春の被害を予防することができる。
貧困家庭の子どもとその家族に職業訓練を行う。
工房(ファクトリー)がビジネスとして利益を上げ、持続可能な自己収益性をもった事業とすることを目指している。
そして、ファクトリーにコミュニティとしての機能をもたせることで、詐欺業者から身を守り、ビジネス展開、村に必要な活動を実施するそれがコミュニティファクトリー事業である。