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落合もあきらめ顔!? セでは敵なし“原八分”

余裕の日替わりオーダー

 セ・リーグの戦火は、もはや風前のともしび…。首位巨人の勢いが止まらない。しかもWBC期間中に1カ月半もチームを離れた原辰徳監督(50)は、いまだオープン戦気分で自軍の戦力の見極めをしながら勝ち続けている。ハンデをもらっても独走を許すライバル球団の体たらく。もはや「ストップ・ザ・巨人」の刺客は、交流戦で対戦するパ・リーグしかいない!?

 敵地ナゴヤドームで中日に連勝し、迎えた19日の第3戦も横綱相撲だった。巨人は初回に4点を先制しながら、4回に逆転を許す嫌な展開。ところが直後の5回に連打であっさり再逆転すると、6−5で逃げ切った。

 これまで散々煮え湯を飲まされてきた宿敵・中日相手に、敵地では7年ぶりとなる3タテ。セ全球団との対戦が一巡し、原巨人は9勝3敗2分と圧倒的な強さで首位をひた走る。

 しかもこの日は1番打者の鈴木を休ませ、育成枠上がりの松本を今季初スタメンでお試し。松本は無安打に終わったが、原監督は「彼らが結果を意識する必要はない。与えられた役割のところで、持っているものを出してくれれば。武者修行のようなもの」と余裕しゃくしゃくの用兵だ。

落合監督(クリックで拡大)

 松本に限らず、この3連戦は毎試合スタメンを変えてきた。原監督は日替わりオーダーの理由を「そのときのベストで選んでいる。自分の目で見られていなかったという部分がある」と説明。原監督は2月16日からWBC日本代表の指揮に専念したため、巨人の春季キャンプやオープン戦をほとんど見ることができなかった。開幕から半月たってなお、自ら戦力の見極めを行っているというわけだ。

 原監督は他球団の監督より1カ月半も後れを取り、必死に時計の針を進めている最中。それなのになぜか、白星がついてくる。原監督にとっても望外の結果だろう。開幕直前の激励会では「ややいいスタートを切らなくても、少し我慢してもらえれば幸い」と予防線を張っていたくらいだ。

【勢い止められるのはパの「侍」だけ】

 一方の中日は侍ジャパンに1人も選手を派遣せずペナントレースに備えた上、これだけのハンデをもらっても、ホームで巨人に1勝もできなかった。これで借金2。落合監督は2戦目までは捕手のリードを責めるなど厳しさを見せたが、あまりの戦力差にあきれたか。19日の敗戦後は「周囲は同一カード3連敗と思うだろうけど、ちょっと違う。(1回から4失点で)ボロボロになるところだけど、勝負になっている。喜ばしい負けと思っていいんじゃないか」とサバサバ。

 巨人、中日と3強を形成してきた阪神も、今季は巨人戦未勝利で借金生活とだらしない。1強の巨人以外が互いにつぶし合う構図のセ・リーグに、巨人と渡り合える球団は見当たらない。

 今後のセ・リーグを面白くするには、もはや“他力本願”。ダルビッシュ(日本ハム)、岩隈(楽天)、涌井(西武)ら絶対エースが腕をぶすパ・リーグ頼み。来月19日から始まるセ・パ交流戦を待つしかないか。

ZAKZAK 2009/04/20

原辰徳

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