98年7月、和歌山市の夏祭り会場で4人が死亡した毒入りカレー事件で、殺人などの罪に問われている林真須美被告(47)に対する最高裁判決が21日午後3時に言い渡される。判決を前に、夫・健治氏(63)がNNNの取材に応じ、林被告の様子を語った。 この事件は98年7月、和歌山市の夏祭り会場で出されたカレーライスに猛毒のヒ素が混入され、住民4人が死亡、63人が重症・軽症となったもの。林被告は一審では完全黙秘を貫き、二審では無罪を主張していたが、ともに死刑判決が下されていた。
健治氏は、林被告と共謀した別の保険金詐欺事件で実刑判決を受け、服役を終えている。健治氏は、林被告に最近面会した人から聞いた話として、「『やってない』『とにかくやってない』『こんなことで殺されてたまらん』と。日にちが迫ってくるにつれて、訴えが過激になっているみたいで」「『荷物を片付けてすべて身辺整理をした』と(面会者に)言っている。覚悟したのかなと聞いていたら逆で、『身辺整理したからあとは出るのみや』と。『こんな茶番的な裁判で殺されてたまるか』と」と話した。