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毒物カレー事件、きょう最高裁判決
<4/21 2:51>

 98年、和歌山市で4人が死亡した毒物カレー事件で、殺人罪などに問われている林真須美被告(47)に対する最高裁判決が21日午後、言い渡される。

 この事件は98年7月、和歌山市の夏祭りで出されたカレーライスに猛毒のヒ素が混入され、住民4人が死亡、63人が重軽症となったもの。裁判では、直接的な証拠が何もない中、検察側は1700点に及ぶ状況証拠を積み重ねることで立証を行う一方、林被告は一審で黙秘、二審では無罪を主張した。一審、二審はともに検察側の主張をおおむね採用し、死刑判決を言い渡しているが、いずれも動機は不明としている。

 拘置所の中で無実を訴える林被告は、判決を前に、支援者に対し「身辺整理をした。あとは拘置所から出るだけだ」と話しているという。