和歌山カレー毒物混入事件 最高裁判決を前に、林 真須美被告の夫が心境語る
和歌山カレー毒物混入事件で、21日の最高裁判決を前に、林 真須美被告(47)の夫が現在の心境を語った。
林 真須美被告の夫・健治さんは「(真須美被告は)『身辺整備はすべて終わったし、あとは出るのみや』というようなことで、闘志満々で中で燃えてると。だから、『今までにない活気のある真須美さんでした』と(接見した人が)」と判決を前に、妻・真須美被告の様子を語った。
1998年、夏祭りで出されたカレーライスを食べた4人が死亡した和歌山の毒カレー事件。
真須美被告は、これまで一貫して、無罪を主張してきたものの、1審・2審で死刑判決を受けた。
21日の最高裁判決を前に、健治さんは「判決期日が決まってからですね、やっぱり、なんか妙にイライラが募ったり、動揺したり、自分で抑えられない気持ちですね」と現在の心境を語った。
真須美被告の無罪を信じているという健治さん。
健治さんは事件について、「正直な話、(この事件から)すべて解き放ってもらって、自分本来の生き方をしていきたい。真須美や弁護団には悪いんですけど、すべて忘れたい気持ちですね」と話した。
1審・2審とも動機は不明のまま、直接証拠もなく、状況証拠を積み上げてきた検察側。
元東京地検検事の大澤孝征弁護士は「状況証拠のみでも、有罪と認定して、かつ死刑という選択をしてもおかしくはない。現に判例もある。物的証拠がなければ死刑にできないかというと、そんなことはない」と話した。
(04/20 18:52 関西テレビ)