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足利女児殺害事件でDNA型一致せず 菅家受刑者と遺留体液 (1/2ページ)
栃木県足利市で平成2年、4歳の女児が殺害された「足利事件」で殺人罪などに問われ、無期懲役が確定した元幼稚園バス運転手、菅家利和受刑者(62)の再審請求即時抗告審で、東京高裁が嘱託した再鑑定の結果、菅家受刑者のDNA型と女児の下着に付着した体液が一致しなかったことが20日、関係者の話で分かった。
関係者によると、検察、弁護側が推薦した鑑定医が、最新の鑑定方法でいずれも一致するという結果を得られなかったもようだ。現在、双方の鑑定医は鑑定結果を精査しているとみられ、今月末にも結果をまとめた報告書を東京高裁に提出する見通し。仮に別人とする踏み込んだ結論が出た場合は、DNA型が一致したとする捜査段階での鑑定結果を有力な証拠とした確定判決が覆ることになり、再審開始の可能性も出てくる。
確定判決によると、菅家受刑者は2年5月、足利市内のパチンコ店から女児を誘い出し、首を絞めて殺害したとされる。
菅家受刑者は翌年逮捕され、容疑を認めたが、1審途中に無罪主張に転じた。だが当時、日本で捜査に導入されたばかりのDNA鑑定では、菅家受刑者のDNA型と犯人が残したとみられる女児の下着に付着した体液が一致したとする結果が出た。弁護側はDNA鑑定の信用性などを争ったが、最高裁は12年、DNA鑑定の証拠能力を初めて認定、上告を棄却した。
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