足利事件、DNA型一致せず 東京高裁再鑑定、再審の公算栃木県足利市で1990年、女児=当時(4)=を誘拐、殺害したとする殺人罪などで無期懲役が確定した菅家利和受刑者(62)の再審請求の即時抗告審で、東京高裁の嘱託鑑定の結果、女児の着衣に付着した体液と菅家受刑者のDNA型が一致しなかったことが20日、捜査関係者の話で分かった。 検察、弁護側がそれぞれ推薦した鑑定医の結果が、いずれも「不一致」になったとみられる。正式な結論となれば、確定判決の有力な根拠とされた「DNA鑑定の一致」を覆す形で、再審開始の公算が高まりそうだ。 双方の鑑定医は今月末をめどに、結果をまとめた報告書を東京高裁に提出する見通し。 再審無罪へ向け、再鑑定を請求した主任弁護人の佐藤博史弁護士は「正式な連絡があるまで静かに見守りたい。コメントはしない」としている。 確定判決では、菅家受刑者は90年5月、足利市内のパチンコ店から女児を近くの河川敷に誘い出し、絞殺した、とされている。 菅家受刑者は翌年12月に逮捕され、1審公判途中から無罪を主張。捜査段階の自白やDNA鑑定の信用性を争ったが、最高裁は2000年、DNA鑑定の証拠能力を初めて認定、上告を棄却した。 【共同通信】
|
関連記事を取得中...
|
ソーシャルブックマークへ投稿: (ソーシャルブックマークとは)