先月の台風13号でシリコン樹脂により接着された屋根瓦が畳17枚分飛ばされた。訪販業者によるもので、被害を重く見たテレビ局が工事業組合と連携、粗悪工事の危険性の放映を予定するとともに、組合も一般への警笛乱打に乗り出す構えだ。被害調査したのは福岡県瓦商工組合の命を受けた福岡県瓦屋根診断技士会。きっかけは被害を受けた建主が消費者センターに駆け込み、ここからTBS系列RKB毎日放送、さらに組合へとつながったらしい。被害にあったのは城南区の老齢者宅。大阪の訪販業者が2階屋根をシリコン止め、56uで70万円(u当り1万2500円)払ったという。建主はこれが4回目のリフォームで、これまでの支払総額は500万円を越えるようだ。調べでは、のし瓦3段と紐丸の棟は台土が劣化している状態で、平部は無緊結のままシリコンを全面に施工している。被害の概要は今回の台風で2階屋根の片面全部と棟の半分が飛び、隣家の屋根を直撃したもの。
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