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■ 「DVD Decrypter v3.5.4.0」設定項目の詳細
この記事では DVD Decrypter の最終バージョン(v3.5.4.0)をもとに、
「各種設定」画面の詳細について、解説していきます。
プロテクトのかけられたDVDが徐々に増えてきている昨今、
DVD Decrypter をもってしてもリッピングに失敗するケースが出てきています。
不運にも DVD Decrypter を使用していて、なにか不具合が発生した時、
この記事があなたの参考になるかもしれません。。。
» 以下の記事では、プロテクトと関係の深い項目をこのように強調して表示してあります。リッピングで不具合が出たら、赤字で強調してある項目を重点的にチェックしてみてください!
▼ 「一般」タブの設定
---- 「システムトレイに最小化」 ----
チェックを入れると、DVD Decrypterを最小化した際、画面のいちばん右下のエリアに
最小化されます。
---- 「マクロビジョン保護を除去」 ----
VOBファイル内からマクロビジョン(いわゆるコピーガード)を
除去します。なお、「RCE保護リージョン」は「2」を選択してください。
(正確には、再生に使用するプレーヤーに対応したリージョンコードを選ぶ必要があります。
あなたのプレーヤーが日本製なら「2」、中国製なら「6」、北米製なら「1」を選んでください。)
---- 「プロテクト構造チェック」 ----
リッピングしたいDVDに、プロテクトがかけられているかどうかを検出する機能です。
---- 「パックヘッダ警告を隠す」 ----
プロテクトなどの影響で、DVD上の「パックヘッダ」という領域に異常が見受けられる場合、エラーを知らせるウィンドウが出現しますが、この機能をオンにしておくと、エラーメッセージの出力を抑えることができます。
(Webブラウザの、ポップアップ広告をブロックする機能に似ています)
---- 「不良セクタ検知でトレイを入れなおす」 ----
プロテクトなどの影響で、解析の困難なセクタを検出した際に、いったんディスクをトレイから吐き出し、再度マウントし直してリッピングを続行するための機能です。
---- 「除去方法:」 ----
DVDの扱い方を選択します。普段は「通常」を選択しておき、プロテクトがかけられていると思しきDVDにあたってしまった場合に、「強制」に変更してみると、うまくいくかもしれません。。。
---- 「その他」 ----
ハードディスクの残り領域が少ない場合や、ドライブとバックアップを
とりたいディスクのリージョンコードが一致しない場合などに、警告を発してくれるオプションです。
▼ 「FILEモード」タブの設定
---- 「起動時」 ----
DVDのコンテンツの内、バックアップをとりたいファイルを指定します。
デフォルトの設定では、すべてのファイルにチェックがつきます。
(メインムービーのみをバックアップしたい場合は、「メインムービー+IFO」を選んでください。)
---- 「ストリーム処理」 ----
バックアップしたいDVDのTOC(DVD内に記録されているデータの、目次のようなもの)
を走査するのに何セクタ分DVDを読み込むのかを指定します。
---- 「ファイル分割」 ----
DVDのコンテンツを吸い出す単位を指定します。
(「ファイル毎」を選んでおけば、オリジナルのDVDと同じファイル構成にすることができます。)
---- 「マルチアングル処理」 ----
バックアップしたいDVDに、同一内容のビデオファイルが複数収録されているときに使用します。このようなDVDはそのままバックアップせず、バックアップしたい方のみを指定してやることで、メディアの浪費や、圧縮時の画質の劣化を防ぐことができます!
---- 「参照されていないVTSセットを無視」 ----
DVDプレーヤーは再生時に、DVD内の「VIDEO_TS.IFO」というファイルを参照し、再生に必要なファイルを適宜選択しながら映像を映し出しています。つまり、「VIDEO_TS.IFO」というファイルには、再生可能なビデオファイルのリストが記録されているわけで、リスト内に掲載されていないビデオファイル(=『参照されていないVTSセット』)は再生されることがないので、リッピングしても意味がありません。この機能をオンにすると、このような無駄なリッピングを避けることができます。
---- 「IFO構造保護を除去」 ----
Sony製の ARccOS などのプロテクトがかけられたDVDには、俗に言うバッドセクタ(不良セクタ)なる、DVDドライブによる読み出しの困難な領域が仕込まれているケースがあります。
(「SafeDisc」に似ていますね。。。)
このようなDVDは、まともにリッピングにいっても不良セクタの箇所で読み込みに失敗するため、うまくいきません。そこでこの機能をオンにしておくと、不良セクタの箇所は「読み込み」にいかず、「読み飛ばす」ようにドライブを制御できるため、リッピングがうまくいくようになります!
ちなみにここの設定は、先程も出てきた「VIDEO_TS.IFO」がらみのあらゆるプロテクトに対処することが可能で、たとえば、コピーしようとDVDを読み込みにいっても、「VIDEO_TS.IFO」ファイルに偽の情報が書き込まれているせいで、実際は存在しないビデオファイルを読みにいかされてしまう、、、そんなどうしようもないDVDも世の中には存在するわけですが、こういう厄介者にも、このオプションはきっちりと対処してくれます!!
---- 「IFO RC 保護を除去」 ----
リージョンコードを解除します。(世界中のDVDを任意のプレーヤーで鑑賞できるようになります)
---- 「IFO RCE 保護を除去」 ----
RCE(Region Code Enhancement)を解除します。
「RCE」もリージョンコードの一種で、リージョンコードが「1」の北米圏で生産されたDVDが、リージョンフリーのDVDプレーヤーで再生できないようにするためのプロテクトのことです。とりあえず鬱陶しいので、ここのオプションにチェックを入れて、除去しておきましょう(笑)
---- 「IFO PUO を除去」、「VOB PUO を除去」 ----
PUO(Prohibited User Operation)を解除します。
(ユーザーによる操作の禁止箇所を取り除きます)
---- 「M2Vタイムコード(00:00:00:00)をパッチ」 ----
「ストリーム処理」の「分離」機能を使用した際に、出力されるM2Vファイルのタイムコードを0に初期化する機能です。「分離」したファイルをさらに編集するような場合は、チェックを入れておくことをおすすめします。
▼ 「IFOモード」タブの設定
---- 「メインムービーPGCを選択」 ----
収録されているPGCの内、再生時間が最長のもの(要するに、メインムービー)を予め選択してくれるようにする機能です。
---- 「ストリーム処理を有効」 ----
収録されているビデオ・音声ファイルの詳細をチェックしたり、一部を取り出したりする「ストリーム処理」を行えるようにする機能です。
---- 「あいまいなCellを非チェック」 ----
日本語化パッチをあてていない場合、ここの項目名は「Uncheck Suspect Cells」という表現になっています。「DVD Decrypter」はディスクを読み込んでいく過程で、プロテクト等の影響を受けたと思われる不自然な領域(不良セクタ)を発見すると、その領域に「Suspect」(=疑わしい)なるフラグを立て、「あいまいなCell」を含んでいると認識するようになっています。リッピングの際にこのようなCell、すなわちプロテクトがかけられていると思しき領域が見つかった際に、そこを無視するようにできるのがここの設定です。
---- 「ファイル分割:」 ----
リッピングの際にビデオ部分全体を、複数の「VOBファイル」というファイルに分割するわけですが、その分割単位を何GBにするかを設定できます。市販のDVDは「1GB」単位で分割されているので、特に理由がない限り、ここの設定を変更する必要はありません!
---- 「IFOファイルをコピー」 ----
チェックを入れると、「構造保護を除去」、「RC保護を除去」、「RCE保護を除去」、「PUOを除去」といった、重要な設定ができるようになります。これらのオプションの説明は、先程の「FILEモード」タブの設定と重複するので、ここでは割愛します。
---- 「VOB PUOを除去」、「M2Vタイムコード(00:00:00:00)をパッチ」 ----
「FILEモード」タブの設定 の説明と重複するので割愛します。
---- 「ファイルの追加作成」 ----
リスト内のツールを使用する場合、使用するツール名にチェックを入れておくと、そのツールに合ったファイルを追加作成してくれるようになります。
▼ 「ISO読み込みモード」タブの設定
---- 「ファイル分割:」 ----
OSが「Windows 95/98/Me」のいずれかの場合、必ず4GB未満のファイルサイズ
を指定してください。(ハードディスクがFAT32でフォーマットされているため)
「NTFS」形式でフォーマットされている場合は、「自動」を選択!
---- 「MDSファイルを作成」 ----
「MDSファイル」は、作成したISOイメージのインデックスや、片面2層式DVDのレイヤーブレークの位置などを管理するファイルです。
例えば、ハードディスクのフォーマット形式が「NTFS」ではない場合、(主に、OSが Windows 95/98/Me などの場合)サイズが4GB以上のファイルは扱えないので、複数のISOイメージに分割してリッピングする必要が生じてきます。こうしてできる複数のISOイメージは、何らかの方法でその「順番」(つながり方)を管理しておかないと、メディアに焼く際に困ってしまいます。この「順番」を管理するのが、「MDSファイル」ということになります!
「MDSファイル」はこの他にも、2層式DVDにおける、1層目と2層目との境目のセクター(レイヤーブレーク)の位置を管理する役割も持つため、ここの項目は、特に理由がない限り、チェックを外さないようにしてください!
---- その他の設定項目 ----
「FILEモード」タブの設定 の説明と重複するので割愛します。
▼ 「ISO書き込みモード」タブの設定
---- 「書き込みモード:」 ----
イメージをメディアに焼き込む際に、CDイメージを焼くのか、DVDイメージを焼くのかを設定する箇所ですが、あまり意味がないので、「自動」にしておいてください。
---- 「書き込みタイプ:」 ----
DVDメディアへの書き込み方式を、「SAO」(= Session At Once)/ 「Packet」の2種類から選択することができます。「DVD Decrypter」は DAO(= Disc At Once)には非対応なので、DAO で書き込みたい場合は、 ImgBurn を使用した方がいいと思います。
---- 「リンクサイズ:」 ----
詳しいことはよく分かりませんが、おそらく、既に書き込み済みのセッションと、これから新たに書き込む(追記する)セッションとの関連付けを記した「リンク」に割く領域をどれくらいにするのかを設定する箇所だと思います。マルチセッション状態のDVDにおいて、異なるセッション内のデータやその位置を互いに参照できるようにするための設定だと思いますが、詳細が不明なので、「自動」にしておくのが無難かと。。。
---- 「Burn-Proofを有効」 ----
ハードディスク上のデータをメディアに焼く際にDVDドライブは、ハードディスクから少しずつデータを読み込んで、「バッファ」とよばれる記憶領域にプールしていきます。プールされたデータは逐次、メディアに書き込まれて消化されていくわけですが、プールする速度よりもメディアへ書き込む速度の方が速かった場合、やがてバッファは空になり、書き込むデータが一時的にゼロになって書き込みが強制終了してしまう危険性があります。(俗に言う『バッファアンダーラン』)
そこでこの機能をオンにしておくと、バッファが空になりそうになった際に書き込みを一時停止し、バッファにある程度まとまったデータがプールされるのを待つことができるため、書き込み失敗のリスクを軽減することができます!
---- 「ボリュームロック - 排他処理」 ----
書き込み作業中のドライブに、他のアプリケーションが干渉できないようにする機能です。
---- 「ベリファイ前にトレイを入れ直す」 ----
文字通りの機能です。書込みが終了したディスクにさらにベリファイをかける際に、いったんディスクをイジェクトして再度マウントさせる設定になります。
---- 「'終了後イメージ削除'にチェック」 ----
書き込みの済んだイメージをフォルダから完全に削除させるための機能です。この機能によって削除されたイメージは復元できないので注意してください!
---- 「'書き込み後シャットダウン'にチェック」 ----
書き込み終了後すぐにパソコンをシャットダウンしたい場合にチェックをいれます。
書き込み速度の遅いドライブで深夜に書き込み作業をしている時などに便利だと思います。
---- 「メディア消去の確認をしない」、「メディアフォーマットの確認をしない」、「メディア上書きの確認をしない」 ----
書き換え可能なメディア(DVD-RW など)を消去するときなどに、いちいち確認メッセージを吐かせたくないときにチェックを入れます。
---- 「レイヤーブレーク」 ----
片面2層式メディア(DVD±R DL)に書き込みを行う際に、1層目と2層目の境目に当たる「レイヤーブレーク」の位置を何セクター目にするかを指定することができます。
(「1964032」のような、16の倍数になるのが普通)
特に理由がない限り、「自動計算」を選んでおいた方が無難だと思います。。。
▼ 「CSS」タブの設定
---- 「CSSクラック方法」 ----
ドライブにCSSの解析をやらせる際に、ドライブにどのようにしてディスクを読み込ませるのかを設定する項目です。通常はデフォルトの設定で構いません。
---- 「マスタリングエラーを検出」 ----
CSSの解析回数を増やすための設定になります。ディスクをうまく認識できない場合に役立ちそうですが、通常は不要です。無意味にチェックを入れても、エラーが増える要因になりますので、注意してください!
---- 「符号化キーを指定」 ----
CSSキーが分かっている場合に、これを指定することができます。
---- 「強制的にVOB CSSフラグを除去」 ----
リッピングの際に、DVDがCSSによって暗号化されていることを示すフラグを取り除く機能です。チェックを入れた方がいいのかもしれませんが、あまり意味はないと思います。
---- 「CSS検索サイズ」 ----
リッピングしたいDVDがCSSによって暗号化されているか否かを判定するのに、何セクターディスクを読み込むかを設定できます。「500〜1000」程度の値を指定しておけばいいと思います。
---- 「DeCSSPlusキー予測」、「DeCSSPlusパターンリピート長」 ----
数値を大きくすると、ディスクの解析に時間がかかるようになります。より正確にディスクの情報を取得するためのオプションのようです。
▼ 「I/O」タブの設定
---- 「インタフェース」 ----
DVD Decrypterがドライブにアクセスする際のインタフェースを指定します。
OSが、Windows NT・2000・XP・Vistaのいずれかであるならば、「SPTI」でOKです。
Windows 98・Meをお使いの場合は、別途ASPIドライバを手に入れる必要があります。
ASPIドライバは次のリンク先からダウンロードできますが、Windows 95 にはインストールできませんので注意してください。
入手したファイルをインストールしたら、「ASPI - WNASPI32.DLL」 にチェックをつけてください。
---- 「バッファサイズ」 ----
ディスクから吸い出したデータをハードディスクに転送する前に、一時的にメモリー上に蓄えておくデータの最大量を指定します。
基本的に、あなたのPCに搭載されているメモリーの容量の30〜40%程度の数値を
指定しておけばOKです。(例:メモリーが512MBなら、200MB程度に設定)
---- 「リードエラー無視」 ----
ディスク上にエラーセクターがあると分かっている場合に使用してください。
通常はチェック不要です。
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