県南で栽培されたハウスミカンの初出荷式=20日午前、大分市公設地方卸売市場
県南地域で生産したハウスミカンの初出荷式と初競りが二十日朝、大分市豊海の同市公設地方卸売市場であった。ハウスの加温に用いる重油価格が昨年秋から高騰し、使用量を抑えたことから、出荷は例年より約二週間遅い。
同市場に入荷したのは、県南ハウスみかん部会(川野豊樹部会長)が津久見、佐伯両市で生産した十三トン。初出荷式には、関係者約五十人が出席した。
河野達男・JAおおいた大分のぞみ地域本部長が「ハウスミカンが市場で高く評価され、生産者の収入がアップすることを期待している。そうなれば、重油の高騰で生産を見合わせた農家も生産を再開するだろう」とあいさつした。
同市場で約五百キロを初競りし、一箱(一・二キロ詰め)が三千五百円で取引された。残りは東京、大阪などの市場に送られた。
JAおおいたによると、今シーズンのハウスミカン栽培面積は二百七十五アール(前年比39%減)。七月までに九十五トン(同36%減)を生産、出荷する計画。「出荷の時期は遅れたが、糖度やサイズは申し分ない」と話している。
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