大阪市浪速区の愛染橋病院(森本靖彦院長)は20日記者会見し、産婦人科医の今井史郎副院長(62)が、酒を飲んだ後に分娩室に入りお産に立ち会っていたことを明らかにした。
記者会見する愛染橋病院の森本靖彦院長(左)=20日午後、大阪市浪速区 |
会見に同席した今井副院長は「飲酒後にお産に立ち会ったことはあるが、医療行為をした記憶はない」と説明。「飲酒後に少なくとも3回正常のお産を扱った」との一部報道を否定した。
今井副院長の説明によると、過去約15年で数回、飲酒後に分娩室に入り若手医師らを口頭で指導。当直の産婦人科医とは別に、飲酒後も必要に応じて病院に泊まることも多かった。
同病院は2007年6月、全職員に飲酒状態での勤務を禁止することを決めた。それに先立つ病院の聞き取り調査に、副院長は飲酒後、お産に立ち会っていたことのみ認めていた。
同病院は常勤の産婦人科医は8人。民間では国内で初めて新生児集中治療室(NICU)を設置し、リスクの高い妊婦を受け入れる総合周産期母子医療センターにも指定されている。
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