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yosi |
25 |
0 |
06/26 17:18 |
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みゆみゆ |
42 |
0 |
06/26 11:17 |
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宮崎放送(MRTラジオ)では、朝6時30分から、ハイテンションな番組が始まる。番組名は「バリッと朝!」。 どこかで聞いたような名前である。男性パーソナリティと女性パーソナリティの二名による漫才にも近い絶妙な掛け合いで、11時までの4時間半、生活に密着した情報を提供している。全てのパーソナリティのテンションが高いわけではなく、ある一人の男性パーソナリティの影響力が、この番組を人気番組へと押し上げているのである。 ある日のこと、番組に届いたメッセージは、「早川さん、竹井さん、私の家で子牛が生まれました。お二人からのバースデイ・コールをお願いします! 」というもの。「え? 人間ではなく牛にバースデイ・コールするんですか? 」と戸惑う早川さんに、竹井さんが「はい、そうです。そこが宮崎のラジオのいいとこじゃが(記者注:よいところです)」と切り返し、早川さんが生まれた子牛に対してバースデイ・コールをすることに。 またある時は、東国原知事の弟子であることから、県民のリスナーへ何かプレゼントをして欲しいと竹井さんから言われた早川さん、最初は知事のサイン入りの書籍などをプレゼントしていたのだが、プレゼントできる商品が底を尽いてしまった。で,早川さんが用意したプレゼント商品とは、東国原知事が使用したジョギングシューズ。使い果たしたジョギングシューズではあったが、応募者は多かった。 テレビや新聞などのマスコミでは伝わって来ない東国原知事の素顔を、早川さんのお話からうかがい知ることもできるというので,人気のある生活密着型情報番組となっている。 一時期、地域の活性化を図る目的で、地域密着型の「コミュニティFM放送局」が全国各地に続々と生まれたことがあった。宮崎でも2つのコミュニティFM局が誕生した。放送エリアが限られているなどの制約はあるが,その制約をうまく利用して、既存のラジオ局ではできないようなきめ細かな生活情報の配信に努めてきた。しかし、人口30万人足らずの宮崎市に2局もあることで、その経営について厳しい見方があり、1社は2年前に会社存続を見送り、放送を終了させた。 残った1社は、昨年3月、宮崎市、宮崎ケーブルテレビと防災協定を締結した。宮崎市又は県内において非常事態が発生または発生する恐れがある場合、宮崎市はこのコミュニティFM局が管理する放送設備を使用し、他の放送に優先して緊急災害情報の放送を行うことを取り決めた。 台風銀座でもある宮崎では、テレビよりもラジオからの防災情報をよく聞く。既存のラジオ局でも防災情報は流れるが、情報を流すラジオ局が増えることで、私たち県民はより多くの情報を収集することが可能となる。とてもありがたいことである。 農作業の途中で笑いを誘うような話題を提供してくれるラジオ。 台風災害で的確な情報を提供してくれるラジオ。 ラジオは、情報を伝えるのが音のみだからこそ、イメージを膨らませることができる。時にはパーソナリティの話に共感したり、涙を流したり……。 ラジオで聴いた言葉が今でも耳に残っている。 「人情、愛情、みな情報」 人の情けも、人への愛情も、すべて情報である。情報は何もニュースだけではない。人の泣き笑いや人生そのものが人情であり、愛情であり、その人から伝わるものすべてが情報である。 地元ラジオ・パーソナリティの竹井由美さんにも、お笑い芸人の早川伸吾さんにも一度もお会いしたことはないが、なぜか親近感を感じてしまう。これもラジオの魅力であろう。
18点
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