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こみー |
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宮崎県には民放テレビが2局しかない。ケーブルテレビが普及し、福岡の民放も観ることができるようになったが、契約しなければ観ることはできない。インターネットの普及でニュースや映画、動画が配信され、無料で映画を観られるサイトもある。テレビよりもネットの動画を観る人が増えてきているのもたしかだ。 また、インターネットの検索窓が現れて、「ここをクリックしてください」というようなテレビコマーシャルも増えている。ネットとテレビの融合が進んでいるのはたしかだが、やはり地方都市ではまだまだテレビが主役である。 東国原知事は県民テレビ構想をマニフェストに掲げていただが、さて…(撮影:軸丸靖子) 私の高校時代の友人が、宮崎市内で菓子店を営んでいる。 今から4年ほど前のある日、私が宮崎の銘菓であるチーズ饅頭(まんじゅう)を買いに行くと、店頭での品薄状態が続いているとのこと。 工場でトラブルがあったのかと尋ねると、どうやらそうではないらしい。関東地方からのチーズ饅頭の注文が多く、生産が間に合わないとのことだった。 さらに理由を尋ねると、TBSテレビの「はなまるマーケット」で、綾小路きみまろさんがチーズ饅頭を紹介したことをきっかけに売れるようになったらしい。 宮崎では、この「はなまるマーケット」は放送されておらず、関東地方でチーズ饅頭が売れていることも知りようがなかった。友人は、楽天市場でチーズ饅頭を販売しているそうだが、それはまったく売れなかったと言っていた。しかし、テレビに取り上げられたことによって、ネットショップの売り上げも伸びたそうだ。 この店のチーズ饅頭は、その後もテレビで取り上げられ、ネットショップに波及し、さらに、旅行雑誌、週刊誌にも取り上げられ、最近は、テレビゲームのご当地検定にまで取り上げられるようになった。 テレビの影響力は、やはりすごいものがある。 しかし、このような情報が宮崎には入って来ないことが多い。番組が放送されていないからである。放送される場合も、1カ月、2カ月遅れて、しかも土日にまとめて放送されることなどがしばしばである。 東国原知事の就任以降、宮崎がテレビなどのメディアに露出することが多くなったが、地元のテレビニュースを見る限りでは、県内よりも県外のほうが反応が大きいように思われる。東国原知事が元お笑い芸人で、全国にファンがいることを考えると、当然なのかもしれない。 しかし、全国で紹介されている宮崎に関する番組が、地元、宮崎で同時に放送されていないのは悲しい限りである。 6月17日の新聞のテレビ番組欄を見て驚いた。 08:00 10:30 12:00 15:00 2つの民放で4つも宮崎に関する番組が放映された。全国同時ネット放送は1本だけで、あとは録画放送である。 まったく放送されないわけではなく、数週間のタイムラグでまとめて放送されるので,県外からやってくる人と会話が合わないこともある。 「すみません。宮崎ではまだ放送されていないんですよ」 「えー、本当ですか?」 このあとに続くことばが、「テレビ局は何局あるんですか?」 答えるのが恥ずかしくなる。 東国原知事が、マニフェストのなかで、民放第3局となるような「県民テレビ」構想を打ち出してはいるが、6月定例県議会ではこの件に関してはまだ触れられていない。 インターネットができない高齢者の楽しみは、やはりテレビである。情報化社会にありながら、宮崎県は情報過疎地域と言えるだろう。 たかがテレビ、されどテレビ、やはりテレビである。
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