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ヨッシー |
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Cyhyraeth(瀬田) |
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06/11 18:47 |
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ゆみみ |
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06/11 15:07 |
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shouichi |
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06/11 14:51 |
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Mint |
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06/11 10:56 |
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元祖シオじい |
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06/11 10:47 |
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2000年の、国のIT講習会をきっかに、宮崎市内のすべての公民館にWindows Me搭載パソコンが10台配備された。そして、IT講習会が終了した翌年から、公民館主催講座としてパソコン講座が人気講座の1つになった。 当初は、公民館に備え付けのWindows Me搭載のノートパソコンで講座を進めていた。しばらくして、Windows XPが登場し、自分のノートパソコンを持ち込む受講生も増えてきた。 もちろん、私はマイクロソフト社やパソコンメーカーの回し者ではないので、講座のなかで「あなたのパソコンは古いから新しいOSが入ったパソコンを買ったほうがいいですよ」などやぼなことは言わない。 当時、ワード入門講座では、word 2000とword 2002の2つのバージョンで教えていたが、特に大きな問題はなかった。 しかし、程なくして、Word 2003が登場。教室では、Wordのバージョンごとにグループを分け、講師をサポートする情報ボランティアを増やし、個別に対応するなど教え方を工夫してきた。 ここ数年は特に大きなトラブルもなかったが、Windows Vistaの登場で状況は変わった。 本年度の高齢者パソコン教室、1回目。 公民館による開講式のあと、この6回の講座で受講生さんが使用するパソコンを決める。公民館のWindows Meパソコンが10台、私が持ち込むWindows XPパソコンが6台。あとは事前に確認を取った受講生の持ち込みパソコンとなる。受講生21名のうち、持ち込みパソコンは5名。そのうち2名がVistaパソコンだった。 予想したとおり、Me、XP、Vistaの3つのOSが混在したなかでの講座スタートとなった。市場に登場してまだ半年程度のVistaは、さほど出回ってはおらず、主流はやはりXP。とはいえ、Vistaの受講生を無視するわけにはいかない。Word2000、2002、2003、2007の4つのバージョンで、現在教えている。 講師をされているみなさん、いかがですか。教えるのが大変ではないでしょうか。 果たして、公民館などの社会教育、生涯教育におけるパソコン講座はこれでいいのだろうか? 私の所属しているNPO法人では、以前、無償OSであるLinux(リナックス)を教育現場や公民館などに普及させるべく、研究をしたことがあった。 マイクロソフト社のWindows98、Meのサポートが終了し、全国の教育現場や公民館などにあるパソコン500万台でインターネットの利用ができなくなった。インターネットによるWindowsの修正プログラムの配布をやめたからである。 小学校では、日本語入力やタイピングの練習用として使うことができるが、やはりインターネットが使えないのは不便である。 そこで、企業の営業戦略に翻弄(ほんろう)されずに、安定して利用することができるLinuxの導入が検討されている。 すでにイギリスでは、教育現場からWindowsを排除し、Linuxパソコンの導入が進んでいる。日本でも経済産業省が中心になって、高等学校にLinuxパソコンの導入を進めている。一般家庭にはほとんど普及していないLinuxではあるが、Windowsに引けを取らないOSである。しかも、Linuxで利用できるワープロソフトも表計算ソフトも無償である。WordやExcelのデータも利用できる。なぜ導入が進まないのか、不思議である。 WindowsもWordもExcelも、マイクロソフト社の製品である。しかも、新しいOSが出たり、サポートが打ち切りになったりすると、あらためてパソコンを購入したり、新しいOSを導入したりしなければならない。 パソコンソフト業界では圧倒的なシェアのあるマイクロソフト社の製品が、家庭や企業だけではなく行政機関でも使われるようになり、いつの間にかスタンダードとなった。 1社の製品を公立の公民館で教えていること自体ちょっとおかしいことではある。これも時代の流れなのだろうか。 パソコンには多様性がある。 パソコンソフトの起動にしても、デスクトップのショートカットアイコンをダブルクリックしたり、スタートメニューをクリックしたりと複数の方法がある。他人の使い方を見て、勉強になることもあるし、ほかの講師の教え方も参考になる。 ワープロしか使わない人がいる。インターネットも電子メールもWordもExcelもやる人がいる。 みんな違って、みんないいのである。 パソコンの使い方に多様性があるように、パソコンのOSも、Windows、Mackintosh、Linuxと、それぞれの特長を生かした多様な使い方ができるようになれば、企業の営業戦略に翻弄されることもなくなるのではないかと思う。
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