“宮崎モデル”で市民メディアを活性化

東国原知事「県政記者クラブ見直し」発言をきっかけに

大谷 憲史(2007-06-04 11:15)
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 東国原英夫宮崎県知事の「県政記者クラブおよび定例知事会見の見直し」発言をきっかけに、現在、私は以下のプロジェクトを進めている。

 “宮崎モデル”として記者クラブや定例会見が見直しが始まった今、宮崎から市民メディアを活性化させていきたい。

1 オーマイニュース「どげんかせんといかん!記者クラブ」の開設

 宮崎県県政記者クラブのワーキングルームおよび各種記者会見の場として、宮崎県庁舎内の1室を県が無償で貸している。公正公平な立場での取材活動を行いやすくするために、便宜を図っているとのことだが、これが事務事業の見直しの対象となっている。

 オーマイニュースでは、全国各地で活躍している市民記者が、SNSの機能を利用したマイページでつながっている。SNSのコミュニティと呼ばれる場所は、オーマイニュースでは「記者クラブ」となる。私も複数の記者クラブに席を置いている。掲示板機能を利用し,市民記者同士の情報交換を行っている。様々な情報が飛び交い、私も参考にさせていただいている。

 このオーマイニュースの機能を利用し、「どげんかせんといかん!記者クラブ~変えるあなたが主役~」を開設した。この記者クラブでの当分の間のテーマは、今回の記者クラブ見直し発言に伴い、今後、市民メディアの果たす役割はどうなっていくのかについて議論したり、記事を書いたり、イベントを開催したりなどの活動を予定している。

 この記者クラブ開設によって、以下のような効果を得ることができるのではないかと考える。

2 オーマイニュースの市民記者として定例知事会見への参加

 現在、この定例知事会見も見直しの対象となっているが、5月11日の知事会見から県政記者クラブ加盟社以外からの参加および質問も可能になったから、オーマイニュースの市民記者が、知事会見に参加できることになる。

 オーマイニュースを通して、定例知事会見に参加する市民記者を広く募集したい。宮崎県在住の市民記者に限らず、地方自治や政治に興味関心のある市民記者や県外から参加したいと考えている市民記者でも構わない。もちろん、市民記者登録が原則となる。

 定例知事会見に参加したい理由や質問したい事項などを掲示板に書き込み、それを基にして市民記者同士で議論、実際の会見に臨む予定でいる。既存のマスコミにはない発想や意見は、大歓迎である。

3 知事発言のチェック機能

 支持率が80%以上の東国原知事を、批判するのはなかなか難しいようだ。そして、NOと言うことが正しいというわけではない。しかし、知事の説明不足や誤解を生むような発言に関しては、ワンクッション置いて、知事の発言の真意を確かめるような仕組みが必要だ。知事への言論統制でもなく、知事を擁護するわけでもない。

 東国原知事が「はい、右向いて」と言えば、マスコミもすべて右を向き、なにひとつ確認しようとはしない状況で、後から知事と同じような謝罪を、ニュース番組内で行うとは恥ずかしい限りである。

 日本が民主主義国家である以上、いろいろな考え方をもった人間が集まり、知事が発言した内容を精査したり、議論したりすることは大切なことである。これは地方自治に限ったことではない。国政でも同じである。

 そこで、この「どげんかせんといかん!記者クラブ」の出番だ。そんな九州の田舎の県の知事の発言を、いちいちチェックして議論する暇はないよ、と言われそうだが、このような活動を通して見えてくるものもあるのではないだろうか。

4 オーマイニュース主催イベントの開催

 私たち市民記者には、お金も力もないので、ここはオーマイニュース主催のイベントになるかと思うが、市民記者の発案という形で、原案をみんなで考えることは可能である。

 イベントについては現在、編集部と原案を検討しているところだが、私が考えているイベントの一部を紹介する。

◆知事公舎での東国原知事と市民記者との懇談会

 テーマ(仮)「県政記者クラブ見直し後に見えてくるもの」

◆オーマイカフェ in 宮崎

 市民記者の交流会に東国原知事を招き、今後の地方自治や市民メディアのあり方について語り合う。あなたの身の回りで「どげんかせんといかん!」と思われることが多くあるのではないだろうか。

 県政記者クラブ見直しに端を発した今回のプロジェクトは、「オーマイニュース方式」なる開かれた市民メディアを創造する良い機会になるのではないかと考える。

 市民の政治参加は、何も投票行動だけではない。自分が1票を投じた首長や議員が、その後、きちんと住民のために仕事をしているのかどうかをチェックすることも大切である。

 議会傍聴ではなく、今後のプロジェクトの活動次第では、定例知事会見で市民記者として発言できる可能性もある。

 私の趣旨に賛同し、自分ができる範囲で活動したいと思われる方は、ぜひ、このプロジェクトにご参加ください。 



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