プロスポーツのキャンプ地として知られるこの宮崎で、それ以外にも定着してきたイベントがある。今年で12回を迎えた「宮崎国際音楽祭」である。 第2回宮崎国際ストリート音楽祭(看板)(撮影:大谷憲史) 宮崎のような地方都市にいると、なかなか一流の演奏に触れることができず、体験するためには福岡まで出かけなければならないという状況であった。 この宮崎国際音楽祭は、単に市民の音楽文化に対する意識を高め、文化の向上を図るだけではなく、意外なところも波及効果を及ぼした。 それが、2006年から始まった「宮崎国際ストリート音楽祭」である。 山梨県警察音楽隊によるパレード(撮影:大谷憲史) 宮崎国際ストリート音楽祭の最後のプログラムは、ちょうど1週間前の週末、5月26日の「第48回全国警察音楽隊演奏会」だった。 こちらの開催は、宮崎ではなんと17年ぶり。このイベントは、宮崎県立芸術劇場で27日までの2日間の日程で行われることになっていた。パレードを宮崎国際ストリート音楽祭の一環として、宮崎市のメインストリート・橘通りで行うことになったのである。 48回もの歴史あるこの演奏会で、全国の警察音楽隊が一堂に会してパレードするのは、初めてだという。 手を振る市民とそれに応える千葉県警察音楽隊(撮影:大谷憲史) いつもは現場で厳しい事件などに接する音楽隊員のみなさんも、市民に笑顔を見せながら演奏をしていた。沿道から自然と手拍子が鳴り、声援を送る市民の姿もある。 各ステージには宮崎らしく、「大地」「青空」「海」「緑」「太陽」という名前が付けられていた。 交差点がステージ&観客席(演奏は熊本県警察音楽隊)(撮影:大谷憲史) この日のストリート音楽祭は16時過ぎまで続いた。歌謡曲、ポップス、演歌、洋楽……さまざまなジャンルに関係なく、生の演奏が、奏者と観客の距離を確実に縮めてくれる。パレードは単なる演奏だけではなく、奏者のパフォーマンスも加わって、観客も手拍子で応えることで一体感を生み出すのだ。 【第48回全国警察音楽隊演奏会に参加した音楽隊】
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